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□XOXO 4話
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ふと目に入るのは、いつも笑顔のあの子だった。







少し離れた所にいても聞こえる、その澄んだ笑い声も


いつも困ったように下がってるその眉も


笑った時にキュつと細くなるその綺麗な目も


泣いている子を放っておけない、その優しい性格も



全部が大好き。



好き過ぎて、今すぐにでもこの熱い気持ちを伝えたいのに.......


なんで俺はこんなに素直になれないんだっ!?!?






ベク:「なんでお前そんなガサツな訳?本当に女かよ?ありえねぇなお前。」



あぁ..........俺のバカ..........。



目の前にいるその子は、少し潤んだ瞳で俺の目を見つめてくる。


ごめん。
お願いだから、そんな目で見ないで。
本当....俺のバカ....。
好きな子傷つけてどうすんだ....。



ジョンデ:「ふふっガサツなのは分かってるもん!ベクったら、今更そんな事言わないでよ!....じゃぁ私.....ギョンスと約束があるから先に行くね?」




またね、ベク。




そう言って、笑顔で手を振る君の後ろ姿を見送った。












ベク:「あああぁぁぁあああ!!俺のバカ!バカ!バカバカバカバカバカ!!」


ギョンス:「うん。バカだと思う。」


ベク:「ギョンス!!まさか見てた?」


ギョンス:「見てたよ。君が心にも無いバカな事を言って、ジョンデが傷ついた表情した所まで。」


ベク:「ぁぁああーーー!冷静に言わないでくれーー!」


ギョンス:「はぁ.......本当、君ってバカ。ジョンデがガサツ?はっ....笑わせるなよ。」


ギョンスの冷たい目が、俺を酷く後悔させる。


ベク:「分かってるよ....人一倍気を使ってて優しくてイイ子だよ!!あぁ....なんで俺あんな事言ったんだ....。」



ギョンス:「今時小学生だって、好きな子をイジメないよ。」


ベク:「ギョンスさん....ギョンスさんの幼馴染を傷つけた事は、心から謝ります。僕も反省しておりますので、これ以上は.....」


ギョンス:「 "大切" な幼馴染の間違いだよ。しかも、僕に謝ったって何にもならないよ。」


ベク:「ですよね....」


ギョンス:「ベクは良い奴だし、ジョンデと上手くいったらイイなって思ってたけど......これじゃダメだね。報告させて貰うから。」





えっ??






ベク:「えっ?報告?誰に?何を??ジョンデに言うの??」


ギョンス:「はぁ、なんで僕が君の告白をジョンデにしなきゃいけないんだよ。」


めちゃくちゃ嫌そうな顔で、そんな事を言われても....。


ギョンス:「まぁ、ジョンデの事が好きなら遅かれ早かれ会う事になるんだから、ややこしい事になる前に報告させて貰うね。」



ベク:「えっ?だから誰に?何を?!」


ギョンス:「会ってからのお楽しみだよ。一応言っておくけど、カッコイイ人だから。」


ベク:「はっ!?なんだよそれ!?」


ギョンス:「ご想像にお任せするよ。ジョンデを手に入れたいんだったら、その人を越えなきゃダメだからね。」


ベク:「はぁ!?なに?なんなの!?」


訳が分からないよ!!


ギョンス:「じゃあ、僕との約束があるみたいだから、ジョンデの所に行くね。」











はっ!?






ギョンス:「おかしいな〜。今日はジョンデと約束した記憶は無いんだけどな〜。どっかの誰かさんのせいで、泣いてるのかも知れないな〜。」



ベク:「俺のバカ!バカ!バカバカバカバカバカ!!」


ギョンス:「じゃ、そういう事で。"どっかの誰かさん"。」




ベク:「俺のバカぁーー!涙」





『素直な人間に、俺はなる。』

ビョン • ベッキョン 17歳。夏。

新たな決意を太陽に誓「(ギョンス)そんなくだらない事してないで、さっさとジョンデに謝ってこいよ!!」



ベク:「はいっ!そうします!!」



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