Short(能力パロ用)

□〜Spring〜 Episode2 -その前1-
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〜 Episode2 その前1♡ 〜


※時間軸的にはEpisode2のp4〜p5の間位
※スホとセフンが旅にでてから、しばらくたった頃


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シウミン:「お前は、俺を何にしたいんだ!?(怒)」






あっ....シウミニヒョンが怒り出してしまった。


チェン:「まぁまぁ、そう怒らないで?
ルーハンさんは、シウミニヒョンのお手伝いをしたかっただけだよ?
ねっ?そうだよねルーハンさん?」


ルーハン:「そう!少しでもシウミンの仕事の負担を減らしたかっただけで、怒らせたかった訳じゃなかったんだ!?
気に障る事をしたなら謝るよ!」


シウミン:「余計なお世話だ!これは俺の仕事だ!お前の仕事では無い!!!この部屋から出て行け!!」


珍しく怒りの感情を隠しきれないシウミニヒョンは、声を荒げながらルーハンさんの背中を押して部屋から追い出してしまった。






チェン:「シウミニヒョン...あんな言い方良くないよ....ルーハンさん、きっと傷ついたよ......どうしたの?」


怒っているシウミニヒョンを刺激しないよう、そっと手を握りながら話を聞くと、「はぁ...」と小さくため息をついて僕に抱きついてきた。


シウミン:「気を使わせてすまない。」


チェン:「僕は大丈夫だけど、本当にどうしたの?ルーハンさんのお手伝いに何か問題でもあった?」


僕の肩の上で、小さくフルフルと頭を振ったシウミニヒョンの髪が首にあたってくすぐったい。


チェン:「じゃぁ、どうしてこんなに怒っちゃったの?」


シウミン:「俺ってダメな王か?」


チェン:「なに言ってるの!?ヒョン以上に良い王なんていないよ!」


急に変な事を言い出すヒョンに、声が裏返ってしまう。


シウミン:「そうか....ありがとう。さっきのは、ルーハンに八つ当たりしただけだ....後でちゃんと謝る....」


チェン:「八つ当たり?」


シウミン:「手伝ってくれたのは、嬉しかったんだけどな....気が付いたら、いつも俺の仕事が無くなっていて.....やたら『疲れてない?』とか『これは俺がやっておくから休んでて?』って言われると.......俺はダメな王なのかと思えて....」


チェン:「あぁ......」


なるほど。
ルーハンさん....それはダメだよ....シウミニヒョンはワーカホリックな所があるし、甘えるタイプじゃないのに、仕事を全部奪うとか......


チェン:「シウミニヒョンは良い王だよ?
病気や天災で苦しむ事はあっても、この国の人達は戦争や悪政で苦しんだ事は無いんだから。
そんな国を作ったのは間違いなくヒョンだよ?
そんはヒョンが良い王じゃなかったら、この世に良い王なんていないよ??」


僕の肩に頭を乗せたままのシウミニヒョンの背中を撫でて、精一杯気持ちを伝える。


シウミン:「ん、ありがとう。少し楽になった...愛してるよ。」


シウミニヒョンの腕が僕の腰に回って、ギュっと抱きしめてくれる。
いつもの清潔な香りに心が安らぐ。


シウミン:「チェンの香りは安心するな....。」


チェン:「僕も同じ事を考えてた!」


シウミン:「ははっ、いつも一緒にいるから、思考も同じだな!チェンと一緒にいるのは楽だ。」






チェン:「でも、楽なのだけが幸せとは限らないよ?」


シウミン:「?」


チェン:「だって、ルーハンさんと一緒にいるの好きでしょ?」


シウミン:「なっ!えっ!?」


チェン:「だって僕、僕達以外にこんなに感情を出してるヒョンって初めて見たし。」


シウミン:「なっ...なに言って...」


チェン:「ルーハンさんもシウミニヒョンの事を大切にしてくれてるし、僕はルーハンさんが好きだよ?」


ヒョンはルーハンさんが誰にでも優しいと思ってるけど、僕はレイさんといる時のルーハンさんをよく見てるから分かる......
ルーハンさんは、シウミニヒョンには異常に優しい。



あと、表情が管理出来ていない。



多分、シウミニヒョンの事、すごく好きなんだろうなぁ。
あれだけ必死だと、僕も応援してあげたいなぁ。



まぁ、表情の管理は出来ていないけど。



チェン:「少しルーハンさんに甘えてみたら?きっと喜ぶよ?」


シウミニ:「男が男に甘えられて喜ぶなんてあり得ないだろ。」


......。
まぁ、一理あるけど....。
ここは、実例を使って理解してもらおう。



チェン:「ヒョンは.....僕がヒョンに甘えるの.......嫌だった.....?」


必☆殺
ウルウルした瞳で見つめる攻撃!!

さぁ、どうだぁっ!



シウミン:「嫌じゃないぞ!?チェンは滅多に甘えてくれないから、甘えてくれると嬉し......あっ。」



よし、効果はバツグンだ。



チェン:「ルーハンさんも同じだと思うよ?僕だってシウミニヒョンに甘えて欲しいし。」



シウミン:「そっか....ん、まずはちゃんと謝るよ。」


チェン:「うん、そうしよ?」



もう一度ギュって抱きしめると、甘えたように体重を預けてくれた。
こんな風に、ルーハンさんにも甘えてくれたらいいなぁ。



そんな事になったら、あの綺麗な顔が、大変な事になっちゃいそうだけどね。





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