BITTER

□ミノ先輩…
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「ミノ先輩…好きですっ!」

次の瞬間、周りがざわつく。
いろんな人のひそひそ話してる声は聞こえるが、何を言ってるかは、わかんない。


こんな大勢の人の前で告白するなんて、バカみたいだよね…
きっと卒業するまでからかわれるだろう。
きっとミノ先輩はもう顔も見ないだろう…












だから僕は、告白しないんだ。









僕は、産まれて初めて恋をした。
相手は同じ学校の3年の先輩の、チェミノ先輩。
頭は良いし、運動神経も凄い。サッカー部のキャプテンだし…
顔もいい、スタイルもいい。
あまり見せないけど、本当は凄くいい人なの。

僕はって言うとぉ、頭は普通で、運動神経は最高に悪くて、ガリガリのメガネくんです。
学校では、空気を越して、ウィルス状態。近寄りたくもない人もいれば、存在を無くしたい人もいる。
なんか、嫌われてるみたい…


疑問に思うのは、なんであの人を好きになったのか。







なんであの人なの…?
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