人外
□安心
2ページ/5ページ
「よ、ダリア」
「セーフティ、何か用事?」
「まあそんな所、健康診断だよ」
「そうか、何もないと良いな」
ダリアはそう言うと俺に僅かだが微笑んでいる
それだけで俺は宙に浮いたような最高の気分になれた
だが別に俺だけに特別って訳じゃない
他の患者にも同じ事を言うのだろう
そう思うと心臓がじゅくりと嫌な音を立てる
ダリアが特別に接するのは3人だけだ
1人目はDr.。
育て親な上、まあちょっと行き過ぎではあるが好きなのだろう。
2人目はwing。
wingには年相応の態度というか良く怒ったり愚痴を言ってたりする。これだって特別な扱いには入る。
ここまでは俺もわかるよ
ただ問題は3人目。
ほら、来た
「ダリアさん、怪我しちゃって。これ保険証ね…。」
「…、お預かりします」
「ダリアさん、顔色悪いですよ。」
「っ、気のせいですよ……。」
3人目はハンター。
ダリアはハンターに妙に怯えている。でも、まあハンターは良い奴なのに何故怯えるのかが分からない。
だから不思議なのだ。
「セーフティさん、どうぞ」
俺には、普通の対応
一般人に対する普通の対応。