人外
□窓から見る世界
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外の世界は楽しそうだ
明るい太陽
青い空
白い雲
小鳥達は楽しそうに飛び回っている
僕は羽があるのに自由がない
外へ出たらきっと酷い目にあうだろう
「wing、どこにいるんですか？」
「……！」
後ろを振り返ればDr.の後ろ姿が見えた
その姿を見た瞬間
僕は自分の姿を隠す
「wing、鬼ごっこの次は隠れんぼですか？」
怖い
あの人の笑顔が声が存在が
「あぁ、wingこんなところに隠れて居たんですか。」
すると目の前に居た笑顔の男は
表情を消した
ただ冷酷な感情の無い目で僕を見る
「外には行ってはいけないと言ったでしょう？」
「あっ…、」
手つきは優しいものだ
声とは裏腹に
「ごめん、ねDr.わざとじゃないの」
「wing」
「違うよ、外にね綺麗な花が咲いてたの、綺麗な赤い花がね、」
「wing」
自由への渇望