short

□怖いの
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怖い。怖い。外に出たい。みんなに会いたい。
黒子くん、青峰くん、黄瀬くん、緑間くん、紫原くん、さつきちゃん…。

誰か助けて…。怖くて震えが止まらないよ。

怖い。目の前にいる赤い髪の男の子が。
そんな目で見ないで…狂気に満ちた、赤い瞳で…。



つい2日前、帝光の6色が姿を消した。赤色だけを残して。


犯人は痕跡を残しておらず、全く手掛かりを掴めなかった。
完全犯罪だった。

私はそれを聞いて、急いで皆の姿を見に行った。

まるで、まだ生きていて眠っているかのように美しい姿だった。

私はすぐに、これが 赤色 ≠フ仕業だと分かった。

私が皆に彼のことを相談したから…皆が私を助けようとしてくれたから…

私のせいで…

涙が溢れた。

痣だらけの手が震えた。

涙を拭うと、顔中の傷に涙がしみて激痛が走った。


どうすることもできずに、私は呆然と立ち尽くしていた。


「…莉乃?」

よく聞きなれた声。私の体はびくっと跳ね、大きく震え始める。

「どうしたんだい?こんなところなんかに来て。ここは君の来るべき場所ではないだろう」

どうしよう、そう考えるより先に体が動こうとした。しかし、体中が痛くて動けない。

どうしよう…っ、殺される…!!
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