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□お菓子より
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時刻は13時半。
…ちょっと早く来すぎたな




今日は陽泉高校のバスケ部が珍しく休みで、紫原くんから、「莉乃ち〜ん、明日ヒマー?」と言われ、遊ぶことになった。


そのことが嬉しすぎて、集合が14時なのに30分も早く集合場所に着いてしまった…。

でも…好きな人に誘われたら、誰でも緊張しちゃうよねっ!

自分にそう言い聞かせていると、向こうから紫頭の巨人が!



「あれ?莉乃ちん早いねー。」


むしゃむしゃとお菓子を頬張って、私の方に歩いてきた。


『えへへ…ちょっと張り切りすぎちゃって…』


私がそう言って目を逸らした時、頭に熱が伝わった。


「早起き、えらいえらーい」


なんて言って、私の頭をポンポンと撫でていたのだ。



『むっ、紫原くんっ!?///』




驚きながらも、多分今すごく顔赤くなってるんだろうなぁ…なんて思いながら、熱を心地よく感じていた。


「んじゃ、いこっか〜」

『うんっ!』


私は、元気よく返事した。
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