noble long
□手のひらの温もりvol.@
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side_由香
つくしと別れて職員室に行き
用を済ませると
校内を見て回り始めた
由香(さすが、広いなー。)
人もまばらな校内。
色々な、教室やラウンジなどをひと通り見終えた所で ふとある事を思い出した
あれは確かまだつくしが英徳に、入学した頃―
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[以前に電話でしたつくしとの会話]
つくし「もう、本当にあの学園の奴らといると息がつまるよ」
由香「そーなんだ、確かに話聞いてると価値観合わなさそうだよね」
つくし「あっ、でもね最近いい場所見つけたの!」
由香「いい場所?」
つくし「そう、非常階段!景色いいし誰もいないし。ストレスが爆発そうにななったらそこで、叫ぶんだ!学園の外れにあるから大声出しても気づかれないし」
由香「叫ぶんだ、なんかつくしらしいね。でもそんな場所があるならよかったね!」
つくし「本当、唯一のオアシスだよー。そーいえばさー………
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side_由香
非常階段か…
学校の外れにって言ってたけど
この辺かな…?
つくし昔オアシスだと、いったその場所が気になり学園の外れに足を伸ばした
がちゃーーー
この学園にはなんとも似つかわしくないシンプルな鉄の扉を開けると
当たり前なのだが階段と、抜けるような青空が見えた
由香(確かに。ここは落ち着くかも。)
階段を降りて空を見上げた
由香「ふぅ…本当にこれからは一人で生きていかなきゃだな…。」
由香『頑張れーー私ーー!』
由香「ははっ、ほんとちょっとスッキリした
由香はこれからは私もここに来てもいいかつくしに聞いてみようと思いながら非常階段を後にした