人気者の俺と転校生のアイツ【完】
□ハロウィン【番外編】
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*忘れていたハロウィン
§§§§
10月最後の日。俺達は学校が終わった後、魁斗の家に行くことになり、魁斗の家へ行った。
そして魁斗の部屋にはいって俺がベットの近くに座ると、魁斗はボソッと呟く。
「……トリックオアトリート」
「………ん?」
なんか、懐かしいな…。そのフレーズ。何だったっけ?…えーと確か…。
「…今日、ハロウィンだよ」
魁斗は俺が思い出しそうだった事を言うと、俺の隣に静かに座る。
「…え、…そうだったっけ?」
…そうだとしたら、どうしよう。…お菓子が無い…。
「…お菓子くれないと…イタズラしちゃうよ」
「え、…えぇ!?」
魁斗はふふっ、と小さな子供のいたずらっ子のような無邪気な笑顔で笑った。
「………ないの?」
「…ご、ごめん…。…あ、買ってくる?」
俺が財布を持ってその場から立ったら、魁斗は俺の制服の袖を引っ張って俺をそのまま座らせる。
「んーん。イタズラする」
「えぇ!どんなイタズラ?」
「内緒」
魁斗はそう言うと、飲み物を持ってくると言って部屋から出て行った。