黒蝶
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「今日もまた苦しいや……
死んじゃいたいな。もう。」
深夜2時頃。丑三つ時。
彼女がかなりの確率で、苦しくなる時間。
どのようなタイミングで苦しくなるなどはわかっておらず、いきなり苦しくなるのである。
「なぜ毎日毎日こんなに苦しまなきゃいけないの…?」
そうぼやきながら、彼女は声を殺して泣いた。
「ほんと苦しい… 何も考えられなくなってくる…
どうやってこの苦しいの消せばいいんだろう…」
ただわかることは、幼い時からイジメなどを受け続けて数年経った頃くらいから、このような起き始めた。
彼女は親や友達にこの事を一切伝えずに今まで生きてきていた。
親に話せば、心配をかける。
友達に話せば、暗い自分を嫌って彼女の傍を離れていく。
そんな考えがあったから独り…1人で悩み考え、誰にも話せずいた。
「もうやだ… 何もかも…」