ぷよぷよ

□特訓
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「回復、といっても 魔物と戦うには 力 が要る。魔力ではない 武力だ」

『武力…』

「あぁ。オールラウンダーが一番いいんだぜ」

今日はサルサビア地方の草原で特訓をする

言い出したのはもちろん私
ふたりの足を引っ張るのは嫌だ

「…というわけで、武力のプロを呼んだ」

『プロ…?』

シェゾは少し嫌そうな顔をした

しばらくするとその人は現れた

「あなたが名無しさんね?」

『は、はい よろしくお願いします』

「…こいつはルルーだ 気をつけろ」

シェゾの言った意味がわからず、ルルーとシェゾの顔を交互に見る

「あら シェゾ、また私の回し蹴りを喰らいたいのかしら?」

『まっまわ…』

ルルーがトンデモないことを言った
どうやらハードな特訓になりそうだ


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『…たっただいまかえりました…』

夕刻

わたしはヘロヘロになって帰った
ちなみに特訓開始時刻は早朝

予想通りハードな特訓となった

筋トレ 組手 ランニング...
体の節々が痛い

「おかえり…って大丈夫か?」

『ラグナス…ただいま』

迎えてくれたのはラグナスで 私の姿をみるなりギョっとした

「ルルーの特訓は辛そうだな ほら、荷物かしなよ」

ラグナスは私の杖やら何からをすべてヒョイと持って行ってしまった

別に持てるのに 申し訳ない



居間にはシェゾはいなかった
いつも 夕刻にはいて 剣の手入れをしてるのに

『シェゾは いないの?』

「ああ なんか 買い物」

ラグナスはよいしょ と部屋の隅に杖を片付けながら答えた

夕飯の用意はしてあるのに何を買いに行ったのかな

「 何買いに行ったのか って顔してるな」

『えっ そ、そうかな』

ラグナスは、一瞬だけ寂しそうなカオをした

でもそれはすぐに笑顔に隠れた

そして もうすぐ帰ってくるよと言った
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