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□言葉
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「言葉にしないと分からないなら一度しか言わないからよく聞いとけ!
……名無しさん…愛してる……」
リヴァイは抱きしめなかがら名無しさんの耳ともでそっと呟いた。
そのまま2人は言葉を発しず、見つめ合い互いの唇が距離を縮めキスをした。
名無しさんにとってそのキスはいつものキスとは違い、リヴァイの愛してると言ってくれた言葉通り、愛を感じるものだった。
名無しさんは、リヴァイの首に手を回し、その愛に応えるように自分から舌をリヴァイの舌に絡めた。
リヴァイもまた名無しさんの行動に驚きながらもその気持ちに応えるように、気持ちを伝えるような濃厚なキスを返した。
2人の唇が離れると銀色の糸がプッと切れ、リヴァイは名無しさんの欲情した顔を見つめた。
「名無しさん…分かったか?」
「うん。 リヴァイ愛してる!」
「ああ。 俺もだ……だからもう勘違いするなよ……。
……俺が生涯側におくのは名無しさんだけだ…」
「えっ??それって…?」
「名無しさん、いつまでも俺の側に居てくれ…」
左手の薬指にはめてくれた指輪。
「…はい…喜んで!」
リヴァイの顔はいつもの仏頂面と変わらない様だったけど、少し耳が赤った気がする。
この人と出会って一瞬で恋に堕ちて、ドンドン好きになっていた。
これからもこの残酷な世界で小さな幸せや喜びを共に感じていきたい。
おしまい
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