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□言葉
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名無しさんが目を覚ますとまだ辺りは暗かった。
名無しさんは、喉の渇きを潤す為に立ち上がろうとしたが、リヴァイの腕によって阻止された。
リヴァイの腕をそっと退けようとしたが、その腕に引き寄せられるようにまた抱きしめられた。
「名無しさん起きたのか? どこに行く?」
「ごめん。起こしちゃった??
喉が渇いたからお水飲みに行きたくて…」
「俺が取ってくるから名無しさんは此処にいろ」
リヴァイは水を取りに行き、名無しさんに渡す。
「取りに行かしちゃってごめんね。ありがとうリヴァイ」
「ああ。 飲んだら寝ろ」
「うん。ねぇ、リヴァイ……ギュってしながら寝たいよ」
「チッ……来い…」
「ありがとう…リヴァイはいつも温かいね。
好き……大好き…ずっと一緒だよ… 」
「…ああ。早く寝ろ」
名無しさんはいつもそうだ。
思ったままに言葉にする。
名無しさんに好きだと言われるのは嫌ではない。
寧ろ嬉しい…。
素直に愛してると言えればいいが、プライドとか色々なものが邪魔をして一度も言ったことがない…。
名無しさんには言葉にして言わなくとも伝わっている信じている。
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