君の傍にいたい。

□T 非番の朝
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仕事を終えて着替えて出署した時、時計を見ると 9:30と表示されていた。


初めて3年目の仕事。
やっと疲れるながらも慣れてきた。
念願の仕事だけあって遣り甲斐はある。


今日は土曜日。
たとえ予定がなくても嬉しいもんで。


私は朝御飯を喫茶店で食べることにした。


カフェの先には人だかり。
疲れていた私はその横をすり抜けようとしたのだけど。


「サイファー様!!!!」

切迫した声に振り向くとナイフを持った男が外国人を人質にしていた。


思わず仕事柄足をとめてしまう。


怨恨、とかではなさそうで。
男は金を出せと叫んでいた。


「君、110当番してくれる?」

私は野次馬の一人にそう指示を出して、その犯人の後ろに回った。


犯人は一人。
背中はがら空き。


「おい!!!!」

私は叫ぶと同時に手元の鞄を投げつける。

思わぬ攻撃に男は拘束の手を緩めてこちらに振り向いた。


「逃げて!!!!」

日本語は通じるのだろうか…。

私は咄嗟にそう叫んで犯人の前に躍り出た。

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