S h o r t S t o r y


□信用の代償
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カシャン…

鉄柵が揺れる音と共に目を覚ましたエレンは、目の前にいる男に全身を強ばらせた。

いつまでこんな地下牢に居なきゃいけないんだ。
審議所の地下から出られた時は安心したがそれもつかの間…今度は旧調査兵団本部の地下牢だ。
おれは…巨人を一匹残らず駆逐するんじゃなかったのか…!

カツカツとブーツを鳴らして牢の中に入ってきた男…リヴァイは、怒りと不安で揺れるエレンの瞳をジッ、と見つめた。

「てめぇが生きる権利は俺の元にある。俺を…調査兵団を裏切った途端、てめぇの首は飛ぶ。分かってんだろうな。」

「も、もちろん分かってます」

「フン…まぁ言葉では何とでも言える。だがてめぇを裏切らせないように努めるのは俺の役目だと思う。」

「あの、どういう…」

「俺が特別に躾けてやる」

“躾”という言葉に震え出したエレンを、古いベッドに押し倒す。
上に覆い被されば、驚いたように開かれた唇に吸い付いた。
下手な事をすれば殴られるとでも思ったのだろう、強引に密着させられたリヴァイのシャツをきゅ、と握る。
抵抗出来ず簡単に舌が侵入し、リヴァイは好き勝手に口内を犯していく。
上顎をべろりと舐め上げれば甘い声が漏れ、シャツを握る手に力入った。
くちゅ、とわざとらしいリップ音を立てて離した唇には粘着の増した唾液が糸を引いた。

「俺や調査兵団に信じてもらいたいんだろ?」

「ん、はぁ、はいっ、…」

「じゃあ…てめぇが俺を信じさせろ。…“躾”でな」

「んぁあっ!!」

くっきりとズボンに影をつけたソレを握れば上がる高い声。
それに羞恥を覚えたエレンは必死で声を抑えようとするも、それ以上の快楽に理性は機能出来なかった。
いつの間にか下着の中へ侵入し、直接触られている。
否定も抵抗も出来ないままリヴァイの手によって激しい快感を覚え、最高潮に達した。
濃い白濁液が脈打って吐き出される。

余韻も覚めぬままその滑りを借りて後ろの蕾に指を充てたリヴァイは、そのままゆっくりと中指の第一関節、第二関節と入れていく。
ビクッと大げさに反応したエレンの身体は、初めて経験する感覚に目を白黒させていた。

「いてぇか」

「いた…、…?!んぅっぁあっ、!」

「なぁ…いてぇのか?」

「はぁあアあっ、そこ、っへん…!!こえっ、れちゃ…ぁああっ!!」

「は…イイんじゃねぇか」

奥の突起をぐり、と押す度にピュル、と透明な液体が溢れていく。
それも手伝って二本目、三本目とすんなり受け入れたエレンは、もうすでにリヴァイと繋がる準備は整っていた。
くぽ…といやらしい音と共に抜かれた指には糸が引き、物足りなくなった蕾はヒクヒクとリヴァイを煽る。

「挿れんぞ、っ」

「っ?!あ、あアあぁっ、!!あつい、へい、ちょっ…あっ、!」

「バカ言え…てめぇのが、熱いじゃねえか…」

小さくピストンを繰り返しながら、リヴァイは着実に奥を目指す。
だらしなく開かれたエレンの口からは鋭い快感による喘ぎ声しか生まない。
未知の世界への恐怖に涙を流し、眉は悩ましげにハの字になってしまっていた。
ほんのりと紅く染まった頬に自身を固くする。
それを敏感に感じとったエレンは更に涙を流した。

「エロい顔しやがって…っ」

「は、んんんっぁあ…っ!!はぁっ…も、っも…ぉ」

「あ?もっとか」

もうダメです、そう必死に言おうとしたが伝わらず、更に激しく突き動かされる。
ゴツ、ゴツと最奥に当たる音が繋がった部分から伝わってきた。
絶頂と共に早まるスピード。

「イけ…エレン、っ」

「ふぁああっ、!!!いっ…っっ!!!!」

ドクッ、と注ぎ込まれる熱い液体。
チカチカと天井が回りだし、コトリ、と眠りに堕ちた。

それを見届け後始末を終えたリヴァイは、無防備な柔らかい唇に口付けて自室に向かった。

「手なずけるための…躾だ」

芽生えかけた感情に歯止めをかけるようにして。


fin.




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