S h o r t S t o r y


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「あ、あの…これはいったい…」

「お前のだ。今からコレにすぐ着替えろ。」

「なっ、でもおれ、おとこです…よ?」

「構わん。着ろ」

「か、かしこまり、ました…」


目の前には、市松柄のメイド服。
そしておれのご主人様は、これを着ろと。

着替え室のカーテンを閉めてスーツを脱ごうとすると、いきなり閉めたカーテンをシャッと開けられた。

「わっ、ご、ご主人、さま?!」

「閉める必要はない。見といてやる。」

まるで公開処刑のような時間だ。
いそいそとスーツを脱ぎ、カッターシャツのボタンをはずす。

徐々に現れる素肌を見られているというのは、妙に緊張するものでもあった。

「そのメイド服は下着も付いてるからな」

「っ?!」

仕方なく、履いていた下着も脱ぎ、もはや全裸状態だ。

とうとうメイド服に手をかける。
ご主人様は椅子を座り直す。
下着を取り出してみると、黒いレースのついたTバック。

まるで女性の下着を漁っているようで罪悪感を抱いてしまう。
それにしても彼はこれを身に付けろと言うのか、早く、と顎指示をしている。

やっとで下着を履き、スカートを履く。

「あ、あの…これ、下着が見えちゃいます…」

「、悪くない。続けろ」

白と黒で統一されたフリルの多いトップス。
胸元が大きく開いていて、レースが触れてくすぐったい。
あまり着心地がいいとは言えないが、ご主人様はそれでご満悦のようだ。

最後に真っ白なハイソックスに黒いスリッパ、頭にフリル満点のカチューシャを着けた。



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