S h o r t S t o r y


□猫耳…ですか、兵長。
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「?」

何だ、これは。
耳がおかしい。
あるべき場所にない。
例えるとすれば、…猫、だ。
それのあるべき場所はこの大きな耳の根元になっているようだ。

さぁ、どうしたものか。

とりあえず内線でハンジを呼んでみた。
が。

「え?リヴァ、え、なにコレ?!」

「解んねぇから呼んだに決まってんだろクソが。治す方法はねぇのか」

「ない!」

「治す気ねぇだろ。削ぐぞ。」

「あいあい、何とかするから待っときなって、フフフ…フフ…」

部屋から一歩も出るなと強く言われ、仕方なく資料整理をする。

今日の会議はどうしようか。
城の掃除は任せていいのか。
エルヴィンに報告すべきか。

考え過ぎてイライラしていると、コンコンとノックされた。

「入れ。やっと治す方法を見つけたか、相変わらずのろいな」

小言を吐いてみたが、反応がない。
………まさか。

「ぁ…あの…へい、ちょ…?」

「…何だ…エレンよ」

「その…それ、かっ、可愛いです!ちょっと、触ってみてもいいですか?!生えてるんですよね!」

あぁ、ある意味、ハンジのようだ。

顔を赤らめて走り寄ってきたエレンは、さわさわと俺の耳に触れる。

「ふあっ、あ、やめろエレン!」

「え、今の声…何ですか」

「う、うるせぇ削ぐ、ぞ」

触れられたところに熱が集まっていく。
熱い。
クスリでも盛られたかのようだ。

「は、兵長…そんな赤くして何言ってんですか…」

尻尾とか生えてないんですか、なんてバカを言いながら、やらしい手つきで尻を触りだす。

まただ、また熱くなる…

「あれ、腰ガクガクしてますよ…?ベッド、行きましょうね」

「やだっ、おいエレン!任務は…!」

「任務?嫌だな兵長、今日の任務はあなたを犯すことですよ」

「嘘つけ…!おら、降ろせっ!エレン!」

暴れる猫には首輪がお似合いですよ?

ベッドに降ろした途端、俺の上に乗り耳元で囁いた。
真っ黒で太い首輪を締められ、今から喰われる、そんな状況に興奮してしまう。

「何で猫が服着てるんですか、脱いで下さい」

「バカ、誰が脱ぐか…っ、ふぁ…っ?!」

「ココ、きつそうですけど…?」

主張し始めたソレを指でなぞられ、また熱くなった。
下着もズボンも既に濡れていて、不快…気持ち悪い。

早く脱ぎたい。気持ち悪い。
こんなキツかったら、出せない…

「ほら、脱いで…」

もう、どうにでもなれ。
こいつに触れられたところからどんどん熱くなって、欲しくて堪らなくなる。

甘い息を吐いて、自ら脱ぎ始めた。
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