S h o r t S t o r y
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今日も訓練に励む5人の精鋭たち。
俺はその中の一人…エレンを目で追っていた。
俺の部屋の窓からよく見える訓練の風景。
ほんのりと上気して頬が桃色に染まり、額に汗を浮かべたそいつを見るとつい、違う別のそれを連想してしまう。
それと同時に、エレンの全てを俺の物にしてやりたいという気持ちが沸いた。
この感情が何なのか、何を意味しているのかを知っていた。
だから、惚れさせてやろうと思ったその日の夜。
「…っ」
手錠を付けに地下を訪れた。
物音…というよりは声のような音が聞こえ、それは堅いコンクリートの壁に反射して耳に届いた。
地下街に暮らしていた頃の悪しき癖なのか、無意識に足音を消して近づく。
牢側の壁から少し顔を出して見ると、息を荒くしたエレンが唖然とした顔で天井を見つめていた。
何事かと檻に手をかければ、ハッとしたように「へいちょう」と漏らした。
昼の訓練で見たときとまるで同じ、よりも少し色気を放った顔、誘うような視線。もう他に考えなんてなかった。
「あ、あのっ…これは、その…えっと…」
必死で隠そうとするエレンに、持っていた手錠をかけ拘束。しなくてももう分かりきってはいたが、羞恥を煽るために布団を引き剥がせば、白濁液の飛び散った下半身があった。
「てめぇ、一人でやってたのか…なぁ?エレンよ」
必死で否定しようとするエレンの上に股がり、キスを落とす。
急に静かになった地下牢には、誰のとも言えぬ吐息と水音が響いていた。
不意にエレンのソレに手を伸ばす。
裏筋を人さし指でなぞり、つるんとした先端を弾く。手錠で身動きの取れない身体はびくびくと跳ね、無意識に笑みを浮かべた。
「たりなぁっ…もっと、もっとぉっ…」
裏筋だけでは足りなくなった性欲に潰されるエレンなど、これほど愉しいことはあるだろうか。
「エレン、どうして欲しい?」
何か言おうと口を開いたと同時に先端を軽く摘まみ、喘ぎ声を出させた。
尿道の入り口をぐりぐりと押しながら、なおもイかせることはなく、涙でくしゃりとなった顔を見つめる。
「どうして欲しいんだよ…エレン」
びくんっと大きく跳ね、涙を溜めた金色の瞳と目が合う。
「も…シて…くらさい…っ」
「イイ子だ」
反り返った竿を掴み、激しく上下に擦る。
喉を反らせ喘ぎまくったエレンは、勢いよく白濁液を出した。
どくんどくんと脈打つ身体を抱き寄せ、優しいキスを落とす。
「気持ち良かったか?」
「はぁ…っ、よかった…れしゅ…」
「今度はもっと酷くしてやる…」
そう言ったところで意識を飛ばしたエレンにもう一度キスし、
「嘘だ、優しくしてやるよ…」
と語りかけた。
fin.
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愛 ノ 彼 方 のアナザーストーリー+リヴァイ視点です。
好評により作らせていただきました。