S h o r t S t o r y


□2
1ページ/1ページ




今日も訓練に励む5人の精鋭たち。
俺はその中の一人…エレンを目で追っていた。

俺の部屋の窓からよく見える訓練の風景。
ほんのりと上気して頬が桃色に染まり、額に汗を浮かべたそいつを見るとつい、違う別のそれを連想してしまう。

それと同時に、エレンの全てを俺の物にしてやりたいという気持ちが沸いた。
この感情が何なのか、何を意味しているのかを知っていた。
だから、惚れさせてやろうと思ったその日の夜。


「…っ」

手錠を付けに地下を訪れた。
物音…というよりは声のような音が聞こえ、それは堅いコンクリートの壁に反射して耳に届いた。

地下街に暮らしていた頃の悪しき癖なのか、無意識に足音を消して近づく。

牢側の壁から少し顔を出して見ると、息を荒くしたエレンが唖然とした顔で天井を見つめていた。

何事かと檻に手をかければ、ハッとしたように「へいちょう」と漏らした。

昼の訓練で見たときとまるで同じ、よりも少し色気を放った顔、誘うような視線。もう他に考えなんてなかった。

「あ、あのっ…これは、その…えっと…」

必死で隠そうとするエレンに、持っていた手錠をかけ拘束。しなくてももう分かりきってはいたが、羞恥を煽るために布団を引き剥がせば、白濁液の飛び散った下半身があった。

「てめぇ、一人でやってたのか…なぁ?エレンよ」

必死で否定しようとするエレンの上に股がり、キスを落とす。
急に静かになった地下牢には、誰のとも言えぬ吐息と水音が響いていた。

不意にエレンのソレに手を伸ばす。

裏筋を人さし指でなぞり、つるんとした先端を弾く。手錠で身動きの取れない身体はびくびくと跳ね、無意識に笑みを浮かべた。

「たりなぁっ…もっと、もっとぉっ…」

裏筋だけでは足りなくなった性欲に潰されるエレンなど、これほど愉しいことはあるだろうか。

「エレン、どうして欲しい?」

何か言おうと口を開いたと同時に先端を軽く摘まみ、喘ぎ声を出させた。
尿道の入り口をぐりぐりと押しながら、なおもイかせることはなく、涙でくしゃりとなった顔を見つめる。

「どうして欲しいんだよ…エレン」

びくんっと大きく跳ね、涙を溜めた金色の瞳と目が合う。

「も…シて…くらさい…っ」

「イイ子だ」

反り返った竿を掴み、激しく上下に擦る。
喉を反らせ喘ぎまくったエレンは、勢いよく白濁液を出した。

どくんどくんと脈打つ身体を抱き寄せ、優しいキスを落とす。

「気持ち良かったか?」

「はぁ…っ、よかった…れしゅ…」

「今度はもっと酷くしてやる…」

そう言ったところで意識を飛ばしたエレンにもう一度キスし、

「嘘だ、優しくしてやるよ…」

と語りかけた。


fin.

***********************

愛 ノ 彼 方 のアナザーストーリー+リヴァイ視点です。
好評により作らせていただきました。



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ