S h o r t S t o r y


□猫目な犬
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夜中。

家の前でタクシーを止め、金を払い玄関を開ける。

リビングはまだ電気が付いていて、待ってたのか、と考えた。

扉を開けてもおかえりの声がない。
電気付けっぱなしで寝やがったな、そう思ったときだ。

ソファーに横たわり、寝息を立てるエレンを見つけた。

手には、俺の部屋着。

ましてや、それを顔に当てて眠っている。

そんなに寂しかったのか。
すまなかったな。エレン。

眠るエレンに呟き、そっと肩を揺する。

「エレン、起きろエレン」

「ん…リヴァ…イ…さん…」

「こんなとこで寝るな、風邪引くだろ」

「は…って、ななっ、何で裸なんですかっ…」

「お前が抱えてるから着れねぇんだよ」

「え?あっ、あのっこれはその、」

真っ赤に顔を染めたエレンは、部屋着を俺の胸に押し付けた。

「これはっ、ちょっとした、えと…」

「すまなかったな、エレン」

寂しかった、なんて言わせたくなかった。
だから、代わりに抱き締めてやった。

熱い。

「リヴァイ…さん…?」

「好きだ、エレン…愛してる」

「えっ、そんな、急に…んんっ」

隙だらけの唇にキスを落とす。

熱い。

「リヴァイさんっ…服着てくださっ」

「いらねぇだろ…これからお前も脱ぐんだからな…」

「そ、そんな…あぁっダメですっちゃんと…」

「ちゃんと、なんだ?」

「あの、だから…ちゃんと休んで下さい…」

満たされようとして、
身体を求めて、
それで満足してくれると、
そう思っていた俺は 間違っていたかもしれない。

「エレン…」

「ちゃんと休まないと…今日だってかなり飲んだんでしょう?酒の味、しましたよ…」

服、すみません。
そう言って服を着せるエレンに罪悪感ばかり感じた。


「すまない…エレン」

「何がですか?」

「一人にさせてすまない」

暗いベッドの上、エレンを抱き締めながら呟く。

「いいんです、おれ、リヴァイさんとこうしていられるだけで幸せなんで…」

「…そうか」

「もう寝ましょう?おやすみなさい…」

「あぁ、おやすみエレン」

明日は仕事休んで、一緒にいてやろう。

エレンが目を閉じたのを確認して、眠りについた。


fin.


***********

目が覚めたら裸リヴァイさんとか。
寝起きでチューとか。
待ってた甲斐があったね、エレン。←
続編書きたい。
ヤるとこまでヤっちゃう続編書きt((♂


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