S h o r t S t o r y
□猫目な犬
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現パロ御免!シャキーン
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人肌恋しい季節。秋。
毎日仕事で忙しいリヴァイさんは、今日も家にはいない。
夜ご飯だけは必ず一緒に食べるっていう約束も、仕事があれば関係なくなってしまう。
今日は、一緒に食べられるかな。
何を作ろうかな。
そんなことを考えながら、キッチンに向かおうとした時だ。
~♪~♪~~♪
「あ、リヴァイさんからだ」
一番好きな曲が流れたら、それはリヴァイさんからメールがきた証。
『件名:無題
内容:今夜、仕事が入った。
夕飯は食べておいてくれ。
なるべくはやく帰る。 』
はぁ…と深いため息と共に返信ボタンをおす。
いちいち泣きそうになるなんて情けない。
昨日は一緒に食べたじゃないか。
欲張っちゃ駄目だ。
欲しがったら駄目なんだ。
『件名:了解です
内容:無理しないで下さいね!
じゃあ、おやすみなさい。』
震える指先で送信を押すと、ガクリと膝から力が抜けた。
「なんで…リヴァイ…さん…」
今日は一緒に食べられない。
何を作ろうかな。
もう、何も作らなくていいや。
食べなくたって…
寝よう。
現実逃避に移行したおれは、そそくさとソファーに横たわる。
…………
……………
静かだな……
寝返りしたとき、ソファーの脇に掛かったリヴァイさんの部屋着を見つけた。
考える間もなくそれを手に取り、顔をうずめる。
あぁ、これだ。リヴァイさんだ。
いい匂い…
少しだけ安心したエレンは、小さく寝息を立て始めた。
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