S h o r t S t o r y
□感 触
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(俺…もう死んじまうのか…?)
緊張で上手く歩けないながらも、
兵長の少し後ろを歩く。
行き先はもちろん、
兵長の部屋。
そこで俺はさぼっていた罰として
蹴られて…殴られて…血が……
リ「おい。入れと言ってるんだ。」
エ「は…い」
あぁ…兵長のいい香り…
…じゃなくて…!
リ「何してる。はやく肩を揉め。」
そう言い捨てると、
いつもの椅子にドカリと座った。
冷 や 汗 が 。
エ「あの…痛かったら言って下さい」
リ「お前が気を付けろ。馬鹿か。」
わかりました、と苦笑いしながら
恐怖とスリルの 肩揉みスタート。
エ「……………………」
リ「…………………………」
エ「………………………」
リ「……………何か話せ。」
エ ( ビクッ! )
真剣に揉みすぎて、
“会話”を忘れていた。
やばい。
話題が思いつかな…
あ。
エ「兵長、気持ちいいですか?」
よし。
アルミン打法で行こう。
リ「あぁ。す げ ぇ 久しぶりだからな。」
ああ…凄い いやみを言われた気が…
い…いや、負けるな俺!
イェーガー!
エ「肩揉みって、人に触れられているから気持ちよくなるらしいですよ。」
あれ。
アルミンの言ってたことって、
こういうことなんだよな……?
リ「筋肉がほぐされているからだろう。」
…っ。
話題が途切れてしまう…
エ「アルミンがそんな事を言ってたので…」
リ「ほぅ…あのキノコ頭がか。」
( 乗ってくれた…!!! )
くるっ。
いきなり椅子を回し、
俺と兵長は向かいあう状態になった。
綺麗な髪の毛……
…あー違う!…
今 気にしなきゃいけないのは、
この兵長の怪しすぎる視線。
向かいあった状態。
そして、次の瞬間の発言。
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