リヴァイHPB企画 小説


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今日はクリスマスイヴだ。
世の中は浮かれた表情を見せる。

まったく、サラリーマンには無縁な行事だ。
まぁ…家に帰れば犬のように目をうるませたアイツが期待して待っているんだろうが。

夜のくせにいやに明るい街を通りすぎ、家へ向かって歩く。
今日くらい一日側にいてやるべきだったか。
まぁ、帰ったらたっぷり愛撫してやろう。
可愛い俺の犬を。


玄関を開けると、案の定こいつは走ってやってきた。

「おっ、お帰りなさいっ!リヴァイさん!」

「あぁ、ただいま」

犬耳と尻尾が見えるようだ。

「お風呂からですよね?お湯あっためてあります!」

「今日は一緒に入るか」

気分がいいので誘ってみれば、顔を赤くして小さく はい…と言った。


「何だ、今更恥ずかしがってんのか?」

湯船に浸かり俺の足の間にいるエレンは、さっきから目を合わせようとしない。

俺の帰りを嬉しそうにしてたくせに、こうゆう事になると素直じゃなくなる。

それがどうしようもなく可愛くて、思わず後ろから抱きしめた。

「り、リヴァイさん、?」

「お前補充だ」

「何ですかそれ…って、っっ!?!」

触れあっているついでに、こいつのソレに触れる。
湯が粉で濁っているから見えなかったが、確かにしっかり起っていた。

「なに発情してやがる…そんなに俺が待ち遠しかったか?」

「ち、違っ…これはちょっと、っ」

「ほぅ…違うのか。それならコレはそのままでいいな。」

ふと手を離し、湯から上がる。
何事も無かったかのように身体を洗い始めた。

素直にならないエレンが悪い。

しゅんとするこいつを見ると罪悪感が沸いてくるが、これも躾の一つだ。

痛みと苦痛を味わせてから、快楽をやる。
そうすれば痛みや苦痛すら快楽に変わっていく。

エレンを俺専用に躾て、俺から離れられなくしてやる。

それにはお前が変わるしかない。エレンよ。

「リヴァイさん…あの…」

「何だ」

「好き、ですっ…もっと、気持ちよくさせて、下さい、っ!」

赤い顔で上目遣いにおねだりするエレンは、無駄に色気を放っていた。

身体にゾクリとしたものが駆け巡る。

「仕方ねぇ…ベッドで続きだ。今日は寝かせねぇ。」

その時、
期待に変わるはずの瞳が、一瞬揺らいだような気がした。


12/24【 Before X'mas 】

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