『ユウスケと36人の兄弟たち』

□第七話
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『ユウスケ大丈夫だったか?』


カフェテリアでオムライスを注文しテーブルにつく。コータローはカルボナーラらしい。

成光学園のカフェテリアにはフレンチやイタリアンなどのおしゃれなメニューも揃っている上にシェフは三ツ星級、味も申し分ない。もしかすると下手なレストランなんかより良いかもしれないほどだ。



『…びっくりしたよ…』

『だろうな;;』

『…コータロー知り合いみたいだったけど?』

『あぁ、あいつはさ…』

『コータローの弟だ』

『うわあっ!?』



後ろから声がして振り返るとさっきのやつが…



『銅っ!購買じゃなかったのか?!』

『あれじゃ足んねえよ、金』

『しょうがないな……』

『あ、席とっとけよ』






『…というわけで、弟の銅だ』


おれとコータローの向かいでカレーライス(大盛り)を口にかきこんでいる銅。


『弟…まじか…』


弟にカツアゲをされかけたのか、おれは……情けなすぎる。

にしてもでかいなこいつ…
おれとまったく体格が違う。スポーツかなんかやってんのかな。



『コータローこいつ誰だよ』

『お前の新しい兄貴だよ。ユウスケって言ってオレと同い年だ』

『……ふーん…』



鋭い眼光で睨みつけられる。
こえぇ……まるでトラだ……



『なんか犬っころみてえだな…』

『皆言うのな、それ!なぁユウスケ(笑)』

『面白くない』




『さっきもコータローに助けてもらってよ…人に頼って自分じゃなんもできねえような情けねえ奴は犬がお似合いだぜ』

『なんだと!?おれのことか…!?』

『ちょっとユウスケ……銅、謝れ』

『本当のことだろ……じゃぁ俺は行くぜ、犬といると空気がまずい』

『銅!』




そう言って銅は行ってしまった。コータローは一瞬引き止めようとしたがやめたみたいだ。

なんだよ!馬鹿にしやがって…っ!だいたい後からお前が来たんだろ…!!
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