『ユウスケと36人の兄弟たち』
□第三話
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その後もちょっとした騒ぎが続く中教室へ
ちなみに孝太郎は1組でおれは2組だった
さっきの騒ぎはなんだったのかと考えながら指定の席に着く
「あっお隣よろしくね…ってあれ?あなたさっきコータローくんと一緒にいた…」
隣の席に座ってる女の子が話かけてきた
なかなか可愛い子だ
『え、あっ……と、たな…じゃなくて御字川雄亮です。よろしく』
「えっうそ、御字川……!?」
『…?』
何かおかしかったか…?
「えっ、あのもしかして新しい養子の人…?」
『あぁ、そうだけど』
「イヤーッ、うそみたい御字川家が隣に…っ!」
…御字川家がどうかしたみたいだな
さっきの騒ぎも…?
『あ、あのさ…ちょっとききたいんだけど…さっきのコータローもそうだけどなんであんな騒ぎが…?御字川家ってなんかあるの…?』
「えっと…あのね、御字川家ってこの学校でも一二を争う名家で、女子の間ではかなり人気あるのよ」
『え…それって金目当てとかいう…』
「いやっそれもあるかもだけど…御字川家の人たちって皆結構学校で活躍してるしかっこいいし…なんていうか憧れの的なの!」
それもあるんだ、というのは置いといて
御字川家の人間ってそんなにいいもんなんだ…
「あっユウスケくんよかったら仲良くしてねっ!私の名前はっ…」
こんな可愛い子に仲良くしてくれと迫られるなんて、金の力ってすごいな…