『ユウスケと36人の兄弟たち』
□プロローグ
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『ここ…だよな…?』
とある家の門前
おれは着替えなどの荷物を入れたスーツケースとリュックを背負って地図を確かめた
住所も地図に示してあるとおり
ここがおれの目的地だった
『うそだろ…ここが今日からおれの家……』
日本屈指の大富豪"御字川(みながわ)家"邸宅
高さ3メートルはあるだろうかという豪華な門の奥に
これまたあり得ないほどの大豪邸や庭の一画が見えている
これが家なのだろうか…と呆然と立ち尽くしていると、
門が開き中から人が出てきた
なんと執事ではないか
「雄亮様でございますね、お待ちしておりました。ではこちらへ…」