『ユウスケと36人の兄弟たち』

□第八話
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『よぉ』


体育館。体育の授業の真っ最中に、あいつがやってきた。


『何でここにいるんだ!?授業は!』

『サボりに決まってんだろ。国語なんてかったるくてやってられっかよ』

『はぁ〜…お前ってやつは…』



御字川銅。成光学園中等部3年生。今は国語の授業を受けていなければならないはずのおれの弟である。
そしておれは今体育でバスケをやっていて、個人練習の時間だった。

先生にバレないように体育館の入り口にいる銅のもとへ。


『はやく教室もどれ!おれだって今授業中で相手できないんだよ』

『んなもんサボっちまやいいじゃねえかよ』

『意味がわからない!!』


ったくもうこいつは…


『…っておい、あいつこないだのやつじゃねえかよ』

『え、あぁ…あいつか…水川っていって同じクラスだったんだ…』


水川。銅とこないだカフェテリアで喧嘩になって銅にぶっ飛ばされた男だ。あの時おれが止めに入ったんだが、あれからおれはあいつに目をつけられて大変なんだ…
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