『ユウスケと36人の兄弟たち』

□第七話
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『財布よこせ』

『へっ…!?』


学校。午前中の授業が終わり昼休みに入ったので購買にパンを買いに行こうと教室を出たところでヤンキーに絡まれた。

金髪で筋肉質のおれより身長が高いこいつは中学の制服を着ていて、何故かおれに金を要求する。



『誰だよ、お前っ中学生じゃないのか…?!』

『うるせー、いーから早く金よこしやがれってんだ…出さねーなら…』



っ、目の前の男がおれの胸ぐらを掴む
殴られるか…っ

とその時、救世主が現れた。



『あっ銅!何やってんだ!?…ってユウスケじゃないか!』

『コータロー…!』



偶然通りかかった孝太郎に助けられる。



『ちっ…んだよコータロー、どこ行ってやがったんだ』

『お前こそ、なんで高校の方に来てるんだ?』



…?知り合いか?
…たしかさっき"銅"って…



『弁当忘れて買い行こうと思ったら財布もねえからお前に借りようと思って来たんだよ…したらお前見つかんねえから仕方なくこいつから貰おうと…』

『カツアゲだろそれは!!ったく…ほら!金やるから買ってこい!』

『…手間取らせんなよな』




金を受け取ると"銅"と呼ばれたヤンキーは購買の方へ去って行った。
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