『ユウスケと36人の兄弟たち』
□第一話
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『で、お前がユウスケだよな！おれは孝太郎！今日から同じ部屋の兄弟だ、色々わかんないことあったらおれに訊いてくれよな！』
『よ、よろしく』
さわやかだ
先程の酷い出会いと比べてなんとさわやかな出会いなんだ
『…そうだお前誕生日いつ？』
『え、あぁ8月だけど』
『おっじゃぁおれが兄ちゃんだな！おれ6月だから！』
孝太郎はいいやつそうでひとまず安心した
もしさっきの人みたいなのだったらおれは死んでたかもしれない
『いや〜今度来る奴はおれと同い年だってきいて楽しみにしてたんだよ！
今まで30人以上もいるのにおれと同い年ってのがいなくてさ。』
…ん？
"30人以上"……？？
『なぁ、30人以上って…？』
『え？あぁ、兄弟の数だよ。確かおれ含め実子が10人で養子が…26人？あ、ユウスケ入れて27人か。全部合わせて37人！』
『37…37人？！兄弟が36人？！』
嘘だろ…？
もはや大家族とかいうレベルじゃない