闇が消えない

□PASTU
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クレアの過去には謎がたくさんちりばめられていた。

黒いローブの男たちは誰だったのか?あのマグルたちは誰なのか?

それを解くカギがその先の過去に何かあるのかもしれない。

「レジリメンス・・・」

クレアの耳元でそっと囁く。

ヴォルデモートはクレアの記憶の底へとまた舞い戻った。

そこには学校生活を送るクレアがいた。

その顏は青白かった。他の生徒に比べて性格が大人しいにしても元気がなく医務室へ度々通っている。

そこではヴォルデモートが学生時代に知りえない会話が医務室で交わされていた。

クレアは苦しそうに寝ている。

「これは強い闇の魔法です」

「彼女が魔法を使うと感知する者がいるようですがわかっているのは今のところそれだけです」

「しかしこの闇の魔法は彼女を確実に蝕んでいます。早く対処しなければ命を落とすことになります」

大人たちに囲まれているクレアはまだ幼い顏をしていた。

片隅には薬がありヴォルデモートにはその薬に見覚えがあった。

いつもクレアが服用していた物だったが進行を遅らせるためのものだったとは知らなかった。

場面が変わるとクレアはトムと図書館にいた。

黙々と本を読み続けるトムの脇でクレアはとても嬉しそうにしている。

その頃は傍にいることが当たり前でそんな時間が特別だとは思わなかった。

むしろ自分の世界に没頭していたのでクレアを邪険に扱うことすらあった時だ。

クレアは孤児院でも特別仲のいい友達がいるようにも見えなかったのでホグワーツでも友達があまりいないのだろうとヴォルデモートは思っていたのだった。
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