闇が消えない

□It is love, not reason, that is stronger than death.
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クレアがホグワーツへ入学するところまで見たがこれ以上一度に見るとクレアに負担がかかる。

これまでにしよう。

ヴォルデモートは先走る気持ちを抑え

クレアの記憶から抜け出した。

クレアは少し顔色が悪くなっていた。

自分が忘れていた、

いや記憶に蓋をしてしまっていたことが見えてしまった。

ヴォルデモートはそっとクレアを抱きしめた。

「トム…」

クレアがつぶやいた。

久しぶりに記憶の中のトムの姿を思い出したんだろう。

クレアは涙が滲んでいた。

ヴォルデモートはその涙を拭った。

ヴォルデモート自身も今まで気づかない振りをしていただけだった。

クレアのお陰で自分と向き合うことができた。

クレアはベッドから自分のカバンに手を伸ばした。

そこから大事そうに取り出したのは写真だった。

ホグワーツにいた頃の二人の姿だった。
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