貧乏少女

□貧乏少女 その10
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 ボランティアという名の命令で私は目を覚ました。時間は深夜の12時。
 これからは、夜に来るそうだ。周りの迷惑と犯罪者の人権を考えたことらしい。
 私は鎖を引き摺り、裸族荘から出た。

 私の他にも、この姿をしている人はいるのだが、期間は1週間くらい。
 万引きやカツアゲの軽犯罪だったからだ。危ない薬を持っていた私とは違うのだ。
 私に与えられたボランティアは、両性地区で正座をしろという事だった。
 両性地区とは、主にふたなりが多く暮らしている場所。治安は悪い。

 私に家から少し歩くと、両性地区だ。治安が悪い場所が近いから、家賃が安い。
「君は、私に着いてこい」
 私を捕まえた警官が私の首輪に鎖を付けて、引っ張る。黙って、着いていく。
 私以外にも未成年の犯罪者はいた。1人1人、警官が付き添い、過剰な暴力を加えないようにしている。
「君は、巻き込まれただけだ。でも、巻き込まれた犯罪が……」
 彼女はポツリと呟いた。そして、立ち止まった。私も止まる。
「一旦、鎖を外すが逃げるなよ。逃げたら、罪は五倍になる」
「え、10ヶ月も服を着れないのですか?」
 私はカタカタと震えながら、聞いた。彼女の答えは、私が想像するより酷い物だった。
「ボランティアの内容が五倍だ。さらに刑期も増えるぞ」
 彼女は私を正座させ、手の鎖と足の鎖を体の後ろで交差させた。これで私は動けない。
「一時間後に迎えに来る。しっかり奉仕するように」
 警官は何処かへ消えてしまった。私は従うしかなかった。

 10分経った。しかし、誰も来ない。車は通るけど、止まる人はいなかった。
 このまま見付からずにボランティアが終わると思っていた。
 私は大通りの歩道にいる。そして全裸で正座しているのです。もし、見付かったら何をされるのか。
 ドキドキしてきた……私はイジメられるのが好きなのか? 
 自分で考えた事が不思議だった。
 今日は夏休みの真ん中。そしてボランティアが多発する時期だそうです。
 夏休みの間に集中してあげるということなのでしょうか?
 そんな事を考えて恥ずかしさを紛らわしていると、人が近づいてきた。
「うわっ! こんなところに犯罪者がいた」
 若い人だった。そして、私を見るとケータイを取り出し、誰かに連絡した。
「友達いっぱい呼んだから、性処理よろしく」
 若い人は、大きくなったアレをズボンから出しました。洗っていないアレは生臭く、とても汚そうです。
「本番はダメだから、口を開けて。噛んだら、後から来る人とリンチするから」
「……は、はい」
 ここまでされるのか。初日に3人組から受けた事の方が良かった。
 私の口にアレが突き刺さる。私は噛まないように、限界まで口を開けました。
 彼女?とでも呼びましょうか。アレを持った人は私の口を物のように使い始めたのです。
 両手で私の頭を押さえつけ、腰を前後させる。喉の奥までアレが到達すると、息されできない。
 息をすることすら、支配され、私は人間ではなくなったのではないか。そう思いました。
「気持ちいい……あっ!」
 喉の奥にアレがある時に、白い液体が出されました。吐き出すことも出来ず、息も出来ません。
 私は、とりあえず飲み込みました。
「ああ、気持ちよかった。あ、みんなも来たのね」
 少しぼんやりとした頭で彼女?の後ろ見ると、9人もいたのです。
「コイツの口、犯罪者の癖に気持ちいいよ」
「マジか? じゃあ、早速してもらおうかな」
「待って、コイツは……銭子じゃねえか!」
 ふたなり集団の中に私を知っている人がいたのです。
 それはクラスメイトでした。私の学校はお嬢様高校なので、ここには知り合いがいないと思っていたのに。
 お嬢様学校には従姉のお蔭で通えています。そして、ふたなりは全体の1割ほどです。
「優等生なのに、何をしてるんだか。それ、何時までやるんだ?」
「あと、1か月半くらい」
 私は震えた声で答えました。そしたら、クラスメイトは噴き出します。
「学校でもその格好なのかよ」
 周りの人もゲラゲラと笑い出し、私はやっと実感が持てました。
「私は大変なことになってるのか……」
 ボソリと呟いたのでした。
「まあ、全員の性処理してもらおうか!」
 口にクラスメイトのアレが侵入しました。

 1時間後、手枷が光ってボランティア終了の合図が届きました。しかし、この人達の性欲は半端ではなかったのです。
 1人1回では終わらず、1人5回出して、やっと落ち着くのが最低ライン。多い人は10回くらいです。 
 その代わり、出すのが早いのです。早漏という奴でしょうか。
「はあ、はあ、もう出ない」
「アタシも」
 などと弱音を上げているのは、9人。クラスメイトだけがいません。
「まだまだよ」
 クラスメイトはコンビニの袋をぶら下げていました。一体何が入っているのか不安で仕方がありません。
 袋から出てきたのは、危ないラベルの付いた茶色の小瓶が3本。
「おい、それは精力増強ドリンクでも最強のやつだぞ」
「そして、2本目は滋養強壮剤で最強のやつだ」
「最後は……おい、それは危ない成分でも入っているんじゃないかと言われるドリンク」
「どれも1日1本までだろ!?」
 周りの反応から、栄養ドリンクを一気飲みしたようです。
「フヒッ、フヒヒヒヒヒ。笑いが止まらねえ。そして、ヤバい!」 
 ギンギンに反り立つアレは、大きさが一回り大きくなったように感じました。
 血管が浮き出て、グロテスクさに磨きが掛かっています。
「100発でも出せそうだぜ」
 目が血走り、よだれが垂れているのです。ただでさえ、ふたなりの方が性欲が強い。
 そして、私の口に燃えるように赤くなったアレが捻じ込まれました。
 
 既に体は白い液体にまみれでドロドロです。飲み込んだのは最初だけで後は吐き出していましたから。
 クラスメイトは滅茶苦茶に腰を振り始めました。
 しかし、あのドリンクのせいなのでしょうか。腰を数回往復させるだけで絶頂しているのです。
 私は吐き出す暇もなく、アレによって白い液体を喉の奥に押し込まれいました。
 口の中とお腹の中に白い液体が貯まっていく。
 息が出来ない……意識が……。
「アイツ、イキすぎだろ」
「あのドリンクヤバいな……」
「てか、犯罪者もヤバいんじゃない? 喉に精液が詰まって息が出来なくなりそう」
「一旦止めるぞ」
 周りの人が少しでも良心があって良かった。私は涙を流しながら感謝しました。
 アレを口から引き抜かれました。そして、白い液体を吐き出そうとすると、口を塞がれたのです。
「ちゃんと飲めるでしょ? 飲みなさい」
 誰かに言われて、抵抗が出来ず、ゆっくり少しずつ喉の奥に流し込みました。
「口はもうやめよう。私達が犯罪者になるよ」
「本番もダメだし」
「後ろに入れちゃえば?」
「そうだね。まだまだ出せるし、ここで終わったら、バスタブをいっぱいになるまで自慰しないとね」
 クラスメイトはとんでもない事を言ってから、私の後ろに立ちました。
「濡らさなくてもいいよね?」
 私はうつ伏せに倒されると、胸をアスファルトの地面押し付けられる形なりました。
 そう、正座がうつ伏せに倒されたのですから、胸と膝だけで体重を支えています。
 もう色々痛いです。
 有無を言わさず、白い液体と私の唾液で濡れたアレを入れられました。
 後ろの穴は乾いていたので、痛くて仕方がありません。
「ひぐううう」
 思わず、声を出してしまいました。
「アヒッ! え、ウソ……気持ち良すぎて、イクの止まらない!」
 クラスメイトがそう言うと、腰を動かしながら止まることなく、ずっと白くて熱い液体を吐き出してきました。
「もう浣腸じゃん」
「だんだんお腹あ膨らんできてない?」
「私もされてみたい」
「お前変態じゃん」
 周りがそれぞれに感想を言います。
 その内、クラスメイトの動きが止まりました。そして私に倒れ込んだのです。
 重さに耐えきれず、私は車に轢かれた蛙のような体制で固い地面に押し付けられました。
 しかし、クラスメイトは白い液体を吐き出すのを止めないのでした。
「うわ、倒れた」
「ど、どうする?」
 周りが動揺する中、落ち着いた声が聞こえてきました。
「警察がいるから、安心しなよ」
 警官のお姉さんです。私の救世主と言っても過言ではありません。
「とりあえず、お前ら、気絶している奴を引っ張ってやれ」
 周りが言われた通りに動きます。ゆっくりとアレが抜けたのです。
 しかし、私は後ろの穴からアレが噴き出しそうになりました。そうしないように頑張ります。
「お、姉さん。タス、けて……も、漏れ」
 後ろに回されている手で後ろの穴を押さえていますが限界です。
「わ、わかった」
 お姉さんは、警棒を取り出して、穴に入れました。何とかここでは噴き出しそうにありません。
 だけど、うつ伏せのせいでお腹が圧迫されいるので、長く持たないかも。
「私はこの犯罪者をどうにかする。そっちはお前らでどうにかしろ」
 お姉さんは私を歩けるようにしてから、パトカーに乗せました。
「お前をある場所に連れていく」
 お姉さんはパトカーを走らせました。


貧乏少女 その10終わり。その11に続く。

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