貧乏少女

□貧乏少女 その2
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 昨日は裸で帰ってきてしまいました。誰かに見られていたら、どうしようか。
「もう学校に行きたくない」
 私は畳に裸で寝転がりました。今日も雨が降っていて外へ出る気もおきません。
 ラジオとケータイはありますよ。でも、暇なのです。
 その時、ケータイが鳴り出しました。慌てて、出ると相手は……従姉でした。
 従姉の家はお金持ちで時々私に簡単なバイトを紹介してくれるのです。
「もしもし」
『元気にしてた? 今日から一週間のバイトだけどやる?』
 そろそろ新しい下着が欲しい私は二つ返事で答えたのです。内容も聞かないで。
『じゃあ、表の車にいるから早く出て来なさい。今の格好でね』
 彼女は私が裸でいる事を知っているかのような嫌がらせでした。
「え、でも……」
『じゃあ、バイトはやらないのね?』
「……はい。行きます」
 私は昨日に比べたら、全然大丈夫だと思いました。

 恐る恐る廊下に出ると、誰もいません。共同の洗濯機が動いているだけでした。
 誰も来ないでと願いながら、私は歩きます。古い木造建築の裸族荘の床はギシギシと音を立てました。
 階段の前に差し掛かった時のことでした。洗濯機がメロディを流したのです。
 つまり、洗濯が終わりました。誰かが廊下に出てきてしまう。
 私は急いで階段を駆け下りました。
 玄関で自分の下駄箱からサンダルを取り出した。
 すると、またも私を悲劇が襲います。一階の部屋のドアが開いたのです!
 私はサンダルを履き、急いで外に出ました。
 そこには、ボロボロのアパートには不釣り合いなリムジンが止まっていたのです。
 なんて理不尽な世の中なんでしょう。私は自転車しか乗った事がありませんよ。
「あらあら、早く入りなさいよ。銭子ちゃん」
 従姉が私をリムジンに入れてくれた。その中には、白衣を着た人がいました。
 私は急いで大事な所を隠しました。
「この子が実験体なのか?」
「そうよ。可愛いでしょ」
 二人が話している。私は恥ずかしくて黙っているだけでした。
「バイトの説明は私からするわ」
 白衣の人が話し始めます。
「今回はオリンポスズの実験に参加いただきありがとうございます」
 オリンポスズだと? 確かその会社は……この国の全ての商品を作っている会社ではないですか。
「今回はわが社の新製品を使ってもらいます。まあ、大人の玩具です。一日一つ付けて過ごしてもらえれば、来週には終わります」
 何ですと? 私は学校があるのですよ。
「学校にいる間も付けないとダメですか?」
「はい。あと、7個以上使っていただければ、一つに付き1000円増やしましょう」
 魅力的な提案です! 私は何も考えずに答えます。
「もちろん、何でもやります!」
「では、この段ボールに入っています。21個ありますが、全て使う必要はありませんよ」
 私は中くらいの段ボールを受け取ります。
「あと、水木という我が社の社員が同じ所に住んでいるので詳しくは、そちらにお聞きください」
 私は頷きました。日給5000円。7個以上使用すれば、一つに付き1000円プラス。条件を反芻しました。
「では、来週会いましょう」
 そしてあっさりとリムジンを理不尽に追い出されたのです。泣きそうでした。
 
 部屋に戻ると、私の部屋には先客がいました。
「み、水木さん! 勝手に入らないでください」
 すると、水木さんは笑顔になって言いました。
「あら、オリンポスでバイトするんでしょ? あたしはそのアドバイザーよ」
 彼女は私から段ボールを受け取り、そこからある物を取り出したのです。
 それは、貞操帯と呼ばれる物でした。普通の物と違うのは、アソコと後ろの穴に玩具を装着する場所が着いている事でした。
 これを付けられれば、一日中取れないという事か。私は戦慄しました。
「早く装着するわよ。最初はこれ」
 彼女が差し出したのは、アソコに入れる小さなローターでした。
「待って、後ろにも入れてください」
「変態?」
 彼女はニヤつきながら、私のアソコにローターを入れました。それから後ろの穴に違うローターを入れたのでした。
 狩りに1と2と呼びます。
 それから貞操帯を着けられました。これなら、全然平気じゃないか。
 そう思った矢先、1と2に電源を入れられたのです。
「ひう!」
「電源は、全てあたしが管理するわね。あと、段ボールの中にあるレジャーシートを入れた方がいいわよ」
 彼女はそう言って自分の部屋に戻ってしまいました。
 私は微弱な快楽を与えられながら、それを四畳半いっぱいに敷きます。
「ちょっと、待って!」 
 1と2が強くなりました。説明書を読んでいる途中だったので、強さが五段階だと分かりました。
 愛液がたらたらと流れ出します。レジャーシートの意味を理解しました。これで学校へ行けるのでしょうか?
「ああああああああああ!」
 だんだんと強くなります。イキそうになると、弱くなりイケないのです。
 夕方まで、これに苦しみました。

 夜になって電源が切れました。そして、水木さんが私の部屋にやってきました。手にはご飯を持っています。
「ご飯付けてあげるわ。買い物にも行ってないでしょ」
「あ、あ、ありがとうございます。でも、立てません」
 四つん這いにといいますか。折り紙の蛙のような格好になっています。
 下半身に何も力が入らないのです。
「犬みたいに食べるしか、ないわね」
 彼女は私の顔の前にご飯を置きました。まるで、こうなるのが分かっていたかのように犬用の皿です。
「食べなさい。ワンちゃん」
 私は手を使って食べようとしました。すると、彼女は1と2に電源を入れたのです。
「お願い、止めて」
「ダメだよ。10分以上止めたらダメなんだよ」
 私は食欲と過剰に摂取気味の性欲を与えられました。
 明日からは学校です。朝になったら、違う玩具に変えてくれるそうです。
 弱い快楽を受け続けて、私はまどろみに落ちていきました。


 貧乏少女 その2終わり

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