人外いぢめ 斎藤空

□怪虫の宴 エメラルド
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 とりあえず大変な目にあった私。
 カマキリに寄生虫をうつされて、お尻の穴が異常に広がってしまったのだ。
「なあ、お前も食材集めしてみないか?」
 私を助けてくれた女の子はエミという。ちなみに私の服は無くなってしまったので腰布だけだ。
「どうやって集めるの?」
「これを体に塗って。空は肌が白いから」
 赤茶色の泥(?)だった。虫除けにもなるらしい。私は全裸になり、体へ塗り込んだ。
「次はこれをお尻に入れて」
 彼女が差し出したのは、植物のつるで出来たかごのような物だった。
 直径4センチ、長さ15センチ。なかなかに大きい。
「え、これを?」
 彼女は頷いて、私のお尻に押し込んだ。穴は常に広がった状態になってしまった。
「ある虫の卵を食べるんだけど、それを採るには、こうするしかないんだ」
 私を高い木の枝に跨らせて、幹を抱かせられた。腕は輪っかになるように固定されて、逃げさせない。
 私のクリがゴツゴツとした木の幹で刺激される。
「ちょっと、どうするの?」
 彼女は私のお尻の穴にドロリとして冷たい物が流し込まれたのだ。
「ひっ! なにこれ?」
「これは虫をおびき寄せる餌だよ」
 しかし、彼女達には逆らえない。ご飯と寝床を与えてくれるからだ。
「危なくないよね?」  
 私は恐る恐る聞いてみた。
「大丈夫だよ。むしろ気持ちいいから」
 彼女は私を置いて、木を降りてしまった。
 
 ブブブブ。羽音がした。
 音をする方を向くと、30センチほどのエメラルド色した蜂が飛んでいたのだ。
 それは針の付いている部分。つまり腹が大きく膨らんでいたのである。
 蜂は私のお尻の穴の前に顔を持ってきた。私は見ない事にした。
 お尻に蜂が止まったと思う。爪が刺さっている気がする。
 ドロリとした物が減っていく気がする。きっと蜂が食べているのだろう。
 声を上げたら、お尻の中を噛まれそうで、必死に歯を食いしばった。
 ブブブブ。また羽音がした。
 お尻の中に何かが入ってくる気がした。後ろを見ると実際に入っていたのだ。
 入っていたのは大きく膨らんだ蜂の腹である。
 すると、チクリと痛みが走った。
「ひうっ」
 声を上げてしまった。次第に体が熱くなる。そこで記憶は途切れた。

 気が付くと、私はエミが背負われていたのだ。
「お疲れさま。空がこれを採れるとは思わなかったよ」
 エミは私にエメラルド色した楕円形の物を見せてきた。
「え、そうなの?」
 まだ少し体の熱い私は声を絞り出すように話す。
「これは不思議な物なんだ。食べると生殖器が生える」
 とんでもない事を聞いた。
「さあ、村に着いたぞ」
 私が村に着くと歓声に包まれた。
 どうやら、この村は女しか居らず、子孫を残す為には誰かがこの卵を食べないといけないらしい。
「褒美を出そう、空。目を瞑れ、口を開けよ」
 偉そうな髪飾りを付けたを女性。村長が私に向かって言った。
 言われた通りにすると、何かを口の中へ入れられた。
「よく噛んで飲み込め」
 また言われた通りにした。何かが割れて、ドロリとした物が出てくる。
 私は吐き出しそうになったが、それを飲み込んだ。
「あと、二つある。ラミとアミにも授けよう」
「「ありがとうございます」」
 二人があのエメラルド色した楕円形の物を食べたのを見た。
 もしかして、私が食べたのは……
「あうっ!」
 クリの辺りが熱くなった。まるで燃えているようである。
「助けて」
「ぐうううううう!」
 他の二人も自分の股を押さえて倒れる。
「お前たちも所帯を持てるぞ」
 村長の言葉を聞いた時にはもう男の生殖器が生えていたのだ。この後はアレと呼ぶ事にする。
 私は高校へ戻れても大変な目に合うんじゃないかと思った。
「今宵は宴だ。あの三人を囲んで子種を自分の物とせよ」
 村長の声を聴き、周りで見ていた人達が一斉に近寄ってきた。そこから俗にいう乱交だった。
「空の初めてはエミが貰うの」
 エミは私のアレを持って上下に動かした。もちろん勃起する。
 しかし、私のアレは大きくなっても皮を被っている。
「これどうするの?」
「これはこうするんだよ」
 ダミという女性が無理矢理私の皮を剥いた。
 初めて空気に晒された敏感な部分。私はイってしまったのだ。
 白いドロリとした物をアレが吐き出す。それでも硬さは衰えなかった。
「いただきます」
 エミの秘部に入っていく。全部入っただけで私はイってしまう。
 エミはそれに気付かずに私に馬乗りをして一生懸命に腰を動かした。
 既に3度目絶頂を迎えた時に彼女は満足して、秘部からアレを抜いた。
 とても満足そうな顔をしていた。
 こうして1人につき、2回ずつ、白濁液を吐き出してあげた。
 一体何人相手しただろうか? 快感で記憶が曖昧になってきた時にまたエミがやってきた。
「朝になったら、空は元の世界に戻っちゃうんだって。だから、朝までエミを愛して」
「ああ」
 戻れるのはどうでも良くなっていた。エミを愛せる副産物が戻れる事だと思っていた。
「抱き付いていい?」
 秘部には私のアレが入っている。エミは私に抱き付きながら腰を振り続けた。
 朝日が昇る頃は、お互いにぐったりとしていた。心地よい倦怠感が体を襲っている。
「また会えるといいね、空」
「そうだね。またね、エミ」
 私は眠気に負けて目を閉じた。意識が薄れる間際に唇に柔らかい物が触れた。

 
怪虫の宴エメラルド 終わり
 次からはふたなりになった空に降りかかる災難編です。

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