人外いぢめ 斎藤空

□怪虫の宴 針金虫
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 これは露出少女の斎藤空が人間以外の物に苛められる作品です。
 時系列的にはパラレルワールドなので気にしません。
 ファンタジー色が強いです。



 ゴールデンウイークの初日のはずだった。私が自分のベッドで目を覚ますと、森の中にいた。
「え、ここはどこ?」
 私は夢だと思い、二度寝する。布団を頭まで被り、私は眠りについた。
「……おーい…あぶ……ぞ」
 かすかに声が聞こえる。私は少しずつ意識が覚醒していく。
 目を開けると、布団は無くて私の視界に入ってきたのは、大きなカマキリだったのである。
「……」
 本当に驚いた時は声が出ないものという事がわかった。それどころではない。
 逃げようとしたが、腰が引けてしまって、立てないのだ。
 カマキリは無機質な赤い目で私を見つめる。まるでスーパーで魚を買おうとしている人のような目だ。
 その鎌は私の服を上下とも、引き裂いた。森の中で裸にされた。非常識な光景の中に自分がいる。
 今、叫び声を上げたら、私はどうなるのだろうか。あの鋭い鎌で私自身が引き裂かれるかもしれない。
 何も言えなかった。
 カマキリは、鎌で私の腕を押さえつけて、脚の一組を使って私の脚を広げる。
 腹部が私の方に無理矢理曲がってきたのだ。
「ギ、ギ、ギ」
 カマキリが変な声を出す。腹部の先が、私のお尻の穴に押し込まれてくる。
「おぐううう。いだだだだだ」
 悲鳴を上げるが、カマキリが止めるはずがない。
 1つ。2つ。3つ。4つ。何かが私の中に収入してくる。
 5つ。6つ。7つ。8つ。まだ入ってくる。
 卵を産み付けられているのか?
「うそ、やめ、やめ、やめて!!!」
 その言葉が通じたのか、カマキリが倒れた。
「おい、お前! 逃げるぞ」
 上半身裸で腰布を巻いた褐色の肌をした女の子が走ってくる。
 私は安心して気を失った。

 目を覚ますと、私は空中に浮いていた。正確に言えば、私は木の枝から吊るされていたのだ。
 しかも、私の格好はM字開脚のようになっている。恥ずかしいところが丸見えなのである。
 妊娠したかのようにお腹が膨らんでいるのも変だ。
「お願い! 降ろして」
 私は下を向いて叫んだ。私の下には巨大な水の桶があった。
「お前は、さっきのカマキリから寄生虫をうつされたんだ。それを早く出さないとお前は死ぬ」
 さっきの女の子が叫んでいる。
「え、そ、そうなの!?」
「そうだ。これから、私達が助け出してやる」
「お前は、同じ女だ。助けてやる」
 女の子と偉そうな髪飾りを付けた女の人が言ってきた。
「は、はい」 
 私は大人しく吊られている事にした。恥ずかしいのを我慢して生きれるならいいだろう。
 急にお腹に痛みが走った。
「いだいいいいいいい」
 じたばたと暴れる私。それを見た下にいる人達はYの字になった木の棒で私を動けなくした。
「暴れるな!」
 すると、私の膨らんでいたお腹にうねうねとした模様が広がる。
「ああああああああ!」
 お腹が破裂する!!!!
「よし、水に入れろ」
 私はするすると降ろされて、お尻が水に浸かる。
 今度は穴が無理矢理広がっていく。しかも内側からだ。
「ハリガネが出てきたぞー。引きあげろ!!!」
 さっきより低い位置に吊るされた。女達が私のお尻から出た虫を引っ張り始める。
「8匹もいたぞ!」
「心してかかれ!」
 私にも虫の姿が見えてきた。虫の色は黒。なかなかに太い虫だ。それが8本も穴から出ているのか?
「さ、裂ける!」
 私は叫ぶが、下にいる女達は引っ張るを止めない。
 さっきから引っ張っているのに、一向に抜けない。
「あと、少しだぞ」
「一気にひけええええええ」
 8本が一気に抜けた。私のお尻はガバガバに広がっているはずだ。

 私は降ろされて、彼女達におもてなしされた。
「お前がどこから来たか、分からないがここで暮らすがいい」
 偉そうな髪飾りを付けた人がそう言ってくれた。私は帰れるまでここにいる事に決めた。
 ヘンテコなゴールデンウイークが始まった。
 

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