露出少女@ 斎藤空

□学校編身代わりその1
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 ゴールデンウイークが終わり、一週間が過ぎた。私は苛めに参加していた。
「だから、聞いてんだろ? お前がうちの記事を書いたのかって?」
 鬼子がアイツに聞いている。アイツは裸で椅子に縛り付けられて、頭には麻袋を被せられていた。
「何も言わねえのか。はあ、そろそろ飽きてきたんだけど」
 鬼子が苛め(むしろ拷問)をしている理由は新聞部が鬼子の事を男ではないかという記事を作ったからだ。
 そして新聞部のメンバーを片っ端から苛めて、ふざけた記事を書いた奴を探していたのである。
「次の授業は出ないとまずいよ。姉御」
「そうだな。昼休みに戻ってこようぜ。みんな急げー」
 私と鬼子は同じクラスなので一緒に戻った。鬼子を姉御と呼んでいた田中と佐藤は隣のクラスである。
 
 そして退屈な授業を終えて昼休みがやってきた。
「そろそろ行こうぜ」
 鬼子に誘われるが、私は職員室に呼ばれていた。
「ごめん、先生に呼ばれているから、昼休みは行けないかも」
「わかった。行くぞ、田中と佐藤」
「「了解」」
 三人はアイツがいる体育館の裏にある倉庫ではなく、まず購買に向かったようだった。
 私が職員に行くと、先生はプリントを渡すだけだと言った。私は苛められている人を見るのも楽しくなっていた。
 私はプリンとをポケットに詰め込んで、足早に倉庫へ向かう。
「あれ、私が一番乗りか」
 倉庫に入ると、私は縛られたアイツに話しかける。
「大丈夫?」
 心配するように声をかけるのは、わざとである。
「お、お願い……トイレに行きたいの」
 確か、トイレの時は縄を解いて、外に連れて行くんだっけ?
 私はアイツの縄を解いた。それが失敗だったのだ。
「ばーか!」
 アイツの膝蹴りが私の股に直撃した。
「はぐっ!!!!」
 容赦のない膝蹴りは私の動きを封じるのには十分すぎる一撃だった。
「あんたを裸にして代わりに置いていく。顔は麻袋で隠せばいいかな」
 アイツは私を裸にしてから、自分が縛られていた物を使って私を椅子に縛り付ける。
「こ、声は……あんたの黒いストッキングを口に入れておけばいいかな」
 自分の物を入れられて私は気持ちよくなっていた。そのまま麻袋を被せられてしまう。
「これであんたの服を着て」
 アイツは私の服を着て逃げようとしたが、鬼子の声が聞こえてきた。
「やばい、とりあえず隠れないと」
 アイツはこの倉庫の何処かに隠れてしまったようだ。
 引き戸が開いた音がした。私はこれから何をされるのだろうと期待していた。
「おい、認めれば服も返してやるよ。認めなかったら、新聞部の部室にその格好で放置してやる」
 鬼子の声がした。私をアイツだと思っている彼女たちは私に何をするんだろうか。
 私の長い午後が始まる。

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