露出少女@ 斎藤空

□GW編最終回
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 昨日は地獄を見た。思い出すだけであこそが濡れる。
 服を着ようと思ったが、私の鞄がなかった。そうか、忘れていた。私は今日家に戻るまで裸なのだ。
「早く起きろー。今日はハイキングして帰るぞ」
 泉美さんが部屋にやってきて、とんでもない事を言った。
「は、裸ですか?」
「山道は危ないから、靴と靴下だけ許可するって優が言ってたぜ」
 私はほっと胸を撫で下ろした。そしてどうして靴を許可されただけでほっとしているのかと思い怖くなった。
「まあ、優を怒らせて、踏まれて裸の行軍だけで終わるなら良かったな」
 泉美さんが笑った。私もつられて笑う。
「泉美、奴隷を早く連れてきてと言ったでしょ?」
 優さんが部屋に来た。まだ怒っているようだ。私は人形から奴隷になっていた。
「ああ、分かったよ。じゃあ、靴下履いて着いて来いよ」
 私は久しぶりに衣服を身に着けたのだった。

 美味しい朝ごはんを食べると、私以外は山を歩く準備をした。私にあるのは靴だけだった。
「じゃあ、出発」
 紅葉さんが言い、ハイキングコースまでは車で移動する事になった。
「着いたー」
 コノハがそう言った時にはハイキングコースの入り口に着いていた。
 ここは優さんの私有地ではなく、一般の人も利用するらしい。私はそんな所を裸で歩こうとしているのだ。
「逃げてはダメだから、こうしましょうか」
 優さんが取り出したのはロープだった。それで私の両手を後ろで縛る。
 そして余った縄は私の股を通して前に出し、優さんがそれを掴む。まるで犬のリードのようだ。
「こ、これは?」
 私が恐る恐る声を出すと、優さんが笑顔になり、言う。
「貴女は奴隷なのよ。今から出品に行くの」
「そういう設定なんだぜ」
 と、泉美さんが付け加えた。私は奴隷扱いに内心喜んでいたのである。
「さあ、三十分の道のりよ。頑張って歩きなさい」
 ロープを引っ張られて、股に食い込む。
「ひゃう!!」
 これが三十分も続くのかと思うと、昨日よりもドキドキした。
 人に見られるかも……という期待もあったからである。
 整備されているとはいえ、快感を与えられてながら山道を歩くのは私の体力を奪っていく。
「あ、は、はううううう」
 ロープの刺激に私はへたり込んでしまった。
「立ちなさい奴隷!」
 思いきりロープを引っ張られた。ロープが食い込む痛み耐え切れず、私は何とか立ち上がる。
「はあ、はあ、はあ、はあ」
「ココから下りになるわ」
 優さんは私の両手の拘束を解いて、前で両手を拘束し直した。
「ほら、先に歩きない」
 私は下り坂を歩く。速く歩くつもりはないのだが、坂道だ。勝手に歩幅が大きくなる。
 つまり歩く速度が速くなる。しかし優さんはゆっくり歩いているのだ。
 ロープは嫌でも私の股に食い込んできた。
 15分歩くと、また道路に出た。すると優さんが思いきりロープを引っ張った。
「ひぐうううう」
 私は立ったまま漏らしてしまった。その時だ。車が一台通り過ぎたのだった。
「あー! 空ちゃんの裸を知らない人に見られちゃったね」
 友人のコノハの声で私は何が起こったか理解した。
 また車がやってきた。私は体を隠す事ができないのだ。何故ならロープは上に引っ張られたままだからだ。
 爪先立ちで裸をさらけ出す。なんとその車は私たちの前に止まったのである。
 男の人が出てきて犯されるのではないかと思い、体が震えた。
 しかし出てきたのは、執事さんだった。
「さあ、帰りますよ。お嬢様方」
「じゃあ、セバスチャン。この奴隷の手足を縛り、私たちの足元に積み込みなさい」
「かしこまりました。セバスチャンではないのですが」
 執事さんは私の両手を後ろで縛り、両足をロープでぐるぐる巻きにした。
 二列目の座席の足を置く場所に積み込まれた。
「さあ、みんな乗りましょう。足が蒸れているから靴を脱いでね」
 優さんが笑顔でそう言ったのだ。コノハは助手席に乗った。
 泉美さんの足が私の顔の位置にきた。胸に紅葉さん。秘部に優さんの足が置かれた。
 汗臭い足が私を襲う。
「一時間半ずっとそのままね」
 と、優さん。
「嬉しいだろ?」
 と、泉美さん。
「柔らかいね」
 と、胸を踏みつけながら紅葉さんが言った。
「あ、そんな事していいのかよ!」
「いいわよ。ぐちゃぐちゃにしてあげるわ!」
「おっしゃ」
 六本の足が私の体を弄ぶ。
 そして私は今回の旅行で性癖が増えた事を実感した。広い意味での足フェチだ。
 匂いや踏まれる快感に目覚めたのだ。家に戻るまでの時間は天国だった。
「そろそろ奴隷を降ろす場所だわ」
 優さんの声を聞いて、そろそろ家に着くことを知った。
「あの緑の屋根の家ですか?」
「いや、その一つ手前!」
「はい!」
 執事さんが慌ててブレーキを踏んだ。急ブレーキ気味にかかったので優さんが座席から落ちそうになった。
「ぐえっ!」
 優さんの足が私のお腹の上に置かれていたので、彼女が落ちそうになり体重がかかった。
「あら? 私って重いかしら? そう、重いのね。じゃあ、手足を縛ったまま降ろしなさい」
「分かりました」
 執事さんが私を車から荷物のように降ろし、私の荷物を隣に置いた。
「あとで泉美様に貴女を助けるように言っておきます。それまで家の外でお待ちください」
 と執事さんが耳打ちしたきた。私は声を出さずに頷く。
「ねえ、それだと奴隷が移動できてしまうわ。このロープで手と足を結び付けてしまいなさい」
「はい、お嬢様」
 私は道路の方を見て正座させられた。足首を縛ったロープと手首で縛られているロープ。それを繋げたのだ。
 これで正座したまま私は動けなくなった。
「じゃあね。奴隷ちゃん」
 車のドアは閉まった。執事さんはきちんと門を閉めて車に乗ってしまった。
 私は住宅地に裸のまま取り残される。祝日の昼間で人は少ないと言っても何時見付かるか分からない。
 だんだんと足が痺れていく。日光に照らされて汗が出てくる。私の体力はほとんど残っていなかった。
「誰でもいいから助けてよ」
 そう呟いた時、家の前に人がきた。その人は私の親友と言うべき存在の鬼子ちゃんだった。
「うわっ!」
 私を見た彼女は驚きの声を上げる。
「お願い助けて!」
 私は必死になって助けを求める。
「何があったんだよ」 
 私が玄関に投げ出されてから二時間が経っていた。
「ありがとう」 
 私は裸のまま居間のソファに横になっている。
「誰にやられたんだ!?」
 鬼子ちゃんが私に聞いてきた。私は優さんにやられたと言うのが怖かった。
「話しても引かない?」
 鬼子ちゃんが頷いた。彼女はバリバリの苛めっ子なのだが、私とは旧知の仲であり、私を守ってくれるのだ。
 根は優しい人である。喧嘩が強く、男らしいので女子高である私の学校では人気の一人だ。
「私が頼んだの」
「え、どういうこと?」
「私の性癖がドМで露出が好きなの」
 鬼子ちゃんが何も言わなくなった。引かれたかな。明日から苛められるのだろうか。
「そうなのか。受け入れてあげる。うちは苛めることが好きだから」
「あ、ありがとう」
「でも、この事は学校では秘密な。お互いのために」
 私は頷いた。
「今日は空の家に泊めてくれよ。玄関の前にいるまで色々な事をしてそうだし。全部聞き出してあげる」
「うん」
 私は照れながら頷いた。
 この日はコノハも呼んで、庭で露出した時の写真から旅行のムービーまで鬼子ちゃんに見せた。
「うわ……すごいな。苛めの参考になるよ」
 鬼子ちゃんが関心している。そしてある提案をしてきた。
「コノハ、空。一緒にアイツを苛めようぜ」
 私とコノハは頷いた。もう空が白んでくる時間だったので三人で私の部屋で眠る事にした。
 ゴールデンウイークの最後は寝ているだけで終わってしまった。

GW編終わり
次は学校編始まります。予定しているのは鬼子が苛めている女子と間違われて壮絶な苛めという性的な悪戯を受けるやつです。
他にはわざと下着を忘れて体育に参加したり、授業を受けたり、裸で学校を徘徊したりするのを予定してます。

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