露出少女@ 斎藤空
□GW編三日目
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首輪を買ってきた。わざわざ隣町のペットショップまで行って。
昨日初めて首輪を付けられた時の感覚がどうにも忘れられないのだ。私の目的は完全に露出からずれていったような気がした。
今日は首輪を使って私にお仕置きをする。その内容とは、家の庭に裸に首輪を付けた状態で夕方までいるという事である。
両隣の家と向いの家の人が留守であり、急な来客や宅配便が来ない限り、私は見つからないはずだ。
私は首輪から延びるリードを雨どいに結び付けて、庭に四つん這いになった。ブロック塀と芝生と物干し竿がある小さな庭に裸の女子高生がいる。
非日常な光景の一部となった私は、どうしようもなく気持ちよくなってきた。まだ、お昼を過ぎたばかりなのに私のあそこが濡れてきていた。
「まだまだ先は長いのに、今、いじったら・・・体力がもたなっい!」
口ではそう言いながらも体は勝手に動く。指は快楽を求めて、貪欲にあそこを蹂躙する。
「ん・・・はぁ!」
声を上げてはいけない。たまたま家の前を通った人に聞かれたら、ブロック塀の穴から覗かれてしまうだろう。
そう思うとむしろ体が熱くなってしまった。私は見られたいのだろうか。
三回ほどイって、横になっていると、バイクの音が聞こえた。私の体は冷水をかけられたように冷たくなった。
「お願い、家には止まらないで」
小さな声で呟く。しかし、バイクは家の近くで止まった。
「嘘でしょ」
見付かったらどうなるんだろう。私の考えは悪い方へと傾いていく。
バイクの持ち主は郵便局の配達員だったようだ。敷地内には入って来ず、バイクはまた走り去った。
「はあ、はあ、はあ」
どっと汗が噴き出る。
「よかった」
私は呟いた。
だんだん日が傾いてきた。バイクの後は誰も来ていない。
安心していると車の音が聞こえた。ブロック塀の上からトラックの荷台が見える。
「どうしよう」
今度は宅配便だ。見付かってしまうだろうか。この庭に隠れる場所はないのである。
ドアが閉まり、トラックから人が降りる。荷台の方に走り、荷物を持って、私の家の敷地に入ってきた。
クレ○ンしんちゃんの家を思い出して欲しい。私の家もあんな感じになっているので、玄関にあるチャイムを押す位置に立つと、庭も見えるのだ。
私はせめて顔を隠そうとして、玄関と反対を向いて土下座するような形になった。
チャイムがなった。
「あれ? いないのかな」
配達員は女性のようだ。確認のためにもう一度チャイムを鳴らしたかと思うと、さらさらとボールペンが走る音が聞こえる。
私の心臓は爆発寸前のように荒ぶっている。
バタンと車のドアが閉まる音が聞こえて、トラックは走り出した。
「・・・・・よかった」
私はあそこを触ると、今までにないほど濡れていた。とんだ変態である。
空がオレンジ色になった頃。私は更なるピンチに陥ったのだ。
「おーい。空いないのか?」
クラスメイト襲来である。彼女は新聞部の期待の新人、木下コノハ。スクープを求めてあちこちに出現する。
「昨日、空みたいな人を写真に収めてのだが、確かめたくて」
そしてレズ疑惑がある。ここで出て行く訳には行かない。
「まさか、庭で露出行為なんてしてないよね?」
そう言った彼女は私のいる庭に向けてカメラを向けた。カシャカシャと何度かシャッターを切る音がした。
「ひっ!」
私は思わず声を出してしまったのだ。
「本当にいた。じゃあ、明日また来るね」
彼女は不気味な笑顔を浮かべながら帰って行った。
「逃げたら、写真をばらまくからね」
そんな捨て台詞を置いていった。
GW編三日目終了