自由を愛する小人たちの長

□第3話
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やあ皆、フィオナことフィーネなのだよ?

彼らトランスフォーマー…TFと共同生活を過ごして早くも数日が経とうとしていた。

あの後も、ラチェットのとっつぁんと一緒に基地にするための修復作業をしたり、
コンボイのパートナーマイクロンのプライムが仲間入りしたり、
目覚めぬマイクロンが来たりと色々あった。

モニタールーム…基コントロールルームを、ほとんど一人で直したことを皆が知った時の驚きようったらなかったのだよ…。

そんなにすごいことをしたつもりはないのだが…。


ここでの暮らしはというと…食事の後、ラチェットのとっつぁんの基地の修理の少しばかり手伝ったり、
仕事から帰宅した後、茶菓子を食べながらコンボイ達からサイバトロン星の話を聞いたり、
戦闘になったらなったで、モニターで実況ごっこをして遊んだり
今度こそラチェットのとっつぁんをカラクリに掛けるためにいろいろ仕掛けて、その結果ホットロッドやコンボイに被害が及んだりと…。(←オイ)

…まァ割と充実しているかな?←


ホトロ「なぁフィーネ、これどこに置いとくんだ?」
『それかい?そうだなぁ……』
ホトロ「悪ぃな?俺たちじゃフィーネの部屋に入れないみたいだから…」
『どういうわけか、私の部屋にした所は君達には小さくて狭すぎるからね?…しょうがないのだよ』


……いや、そうでもないか?


―ある日のサイバトロン基地―

『うー…ん、どうにかならないものなのかねぇ…?』
ラチェット「どうしたんだフィーネ?」


そのことについてコントロールルームの一角に座って首をひねっていると、ラチェットが通りかかった。


『あぁ、ラチェットか…ふと思ったのだが、君達と我々の体格差はどうにかならないのかい?』
ラチェット「体格差?」
『あぁ…ほら、私の部屋みたいに君達じゃ入れなくっても、私やラッド達なら入れるのに、
 君達じゃないとわからないようなシステムの修復箇所が所々あるだろう?』
ラチェット「それなら我々が指示を出したり、そこの修復方法を教えればいいだろう?」
『そうじゃなくって!…うーん何て言ったらいいのかな?とにかくどうにかならないものかなぁって話なのだよ…』
コンボイ「どうしたんだい?」


そこで、コンボイが通りかかり、話に割り込んできた。


『あぁ、コンボイ…実は……』


―かくかくしかじか―


『というわけなのだよ』


とりあえず彼に簡単な説明をして、“何かいい考えはないかい?”とたずねた。


コンボイ「そうか…ラチェット、どうにかならないか?」
ラチェット「そうですね…ふむ、あれを使えばどうにかなるか?」
『「“あれ?”」』


ラチェットのいう“あれ”に、私もコンボイも首をかしげた。


コンボイ「何か心当たりが?」
ラチェット「はい。少し準備に時間がかかりますが、よろしいですか?」
コンボイ「あぁ、頼む」
ラチェット「フィーネ、すまんが席をはずしてくれないか?」
『あぁ、わかったのだよ』


何やら準備を始めるらしく、私は部屋を追いだされてしまった。

どんな感じになるか楽しみなのだよ。

 
―数十分後―


ラチェット「フィーネ、良いぞ?」


ラチェットに言われコントロールルームに入ると、
そこには金髪蒼眼でヘルメットヘアーに黒のゴーグルをつけ、
赤と黄色を主体にした服を着た私よりも一回り大きいイケメンな少年と、
青髪ウルフカットに赤縁眼鏡をかけ医療ドラマでよく見るような青いポロシャツに白衣をはおったハンサム中年男性がいた。

白衣をはおった中年はラチェットだとして…金髪少年は恐らくホットロッドだね?
たぶん、たまたま入ってきた所をどうせならと言われて巻き添えをくらったのだろう。


『おぉー…実はサイバトロンって芸能事務所だったのk「んなわけあるか!?こっちの姿を見て初めて言う事がそれかよ!?」なに、冗談さホットロッド』
ホトロ「冗談に聞こえねぇよ…」


そう言って金髪少年…基、ホットロッドはがっくりと肩を落とした。



『特にホットロッド、君はいかにもロボットアニメの主人公感が出ていてグッジョブなのだよ!でも身長が実に残念DA☆』


何せ私と大して差がないからね?気にするとしたらそこぐらいなものなのだよ!


ホトロ褒めてんのかけなしてんのかどっちなんだよ?(涙目)」
もちろん両方さ!ラチェットのとっつぁんは…ふむ、割と若く見えるのだよ!そしてまさかの白衣がなお良い』
ラチェット「一応軍医なのでね?これがないと医者に見えないだろう?」
『確かに…おや、そういえばコンボイ指令はどうしたのだい?』
ラチェット「あぁ、司令官なら…」
コンボイ「…………」


ラチェットが視線で示した先には、物陰から見え隠れする青い髪…十中八九コンボイ指令の姿があった。
 
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