鋼鉄の翼の女騎士
□第5話
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さて、ジェットファイヤーやラチェット、挙句の果てにはサイバトロン総司令官のコンボイに会ってしまってから何年経っただろう…いかんせんサイバトロン星は時間の概念がわからない、カレンダーないし、一日中夜だし。
ここら辺の治安も、最初に外に出たころよりも悪くなり、いつサイバトロンとデストロンの戦闘がこちらにも及んでもおかしくない状況になっていた。
さすがにこんな状況でコンボイ達の所に行けるはずがなかった。
まァこっちもいい年だし、今後のことも考えて行く気はないが。
そしてこの日、ついに私も次の戦いから参加するようにとメガトロン様から命令が下った。
デストロンの戦士として初めての戦闘に、わくわくする反面、私でも生き残れるかどうか不安だった。
命令が下り、私は喜々とした顔で外へ出たのだが―
『ただ今戦場で迷子です☆…どうしてこうなったし』←
デストロン基地から出てきたところを見られていたのか、サイバトロンに追いかけまわされ、
そのせいでどこにデストロン軍の陣営があるのか分からなくなってしまっていた。
他人事のように言うけど、大変なことになったな…。←
『おk…アイアンハイドあたりが心配してるだろうなぁ…っと!』
ため息をつき、いいかげんうっとおしくなってきたサイバトロン共をウィングブレードで軽くふっ飛ばしていく。
ちょ…お前ら一応大の大人でしょうよ?
ガキの私にふっ飛ばされるってどんだけwwwww←
そんな感じでかかる火の粉を払っていると、近くのがれきから声が聞こえた。
敵だと後々めんどくさいので、近くのがれきに隠れ、こっそりと除きこんだ。
『(あれは…私くらいのTFか?マークは…サイバトロンか、だが様子が変だな…あれは…)』
これ絶対、リンチされる直前だよね?…まぁ敵のTFだし私には関係ないk―
デ軍TF1「袋の鼠だなぁ〜サイバトロンのガキども」
サ軍TF2「クソッ…俺の事は良い、お前だけでも逃げろ!!」
サ軍TF1「何言ってやがる!お前を置いていけるか!!」
デ軍TF2「どう可愛がってからぶっ壊してやろうか…どうせなら気持ちいい思いして殺されたいよなぁ〜?」
デ軍TF1「お、いいねぇ!でもお前のこんなチビにはいんのか?爆発しちまうだろぉ〜?」
デ軍TF2「ははっ、ちげぇねェ!」
―…前言撤回、やっぱこいつ等ぶちのめしとこ。
まだマーク付けてないしバレないだろ?
つーかこんな品のない奴らが自軍にいるって時点で頭にきてるんだけどね?
さーてそうと決まれば…
私は同軍のTFに気づかれないようこっそり後ろに回り込み、勢いをつけ―