D.Gray-man長夢

□光と影
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「あのすいません……」




街の住人にいろいろ聞いてまわる



「何もないですね」



街のはずれまで来た



「あ、あんなところに家が……」



こじんまりとした家が建っていた


トントン



ギィ



「はい……」



白髪のおばあちゃんが出てきた




「こんにちは」


おばあちゃんに話を聞く



「何か変わったこと?」



考え込むおばあちゃん


「そうだ。最近夜になるとなんか空をたくさん変なものが飛んでるよ。




「変なもの?」




「大きい、なんか物体みたいな…」




「他には?」




「あ!この前地下の掃除をしていたら……」




ゴソゴソと箱から何かを取り出す



それは



「イノセンス……」



「これが出てきたんだよ。大きな箱に入っていてなんか光っていたから」




トントン




「誰かしら……」




ギィ



「こんにちは、おばあちゃん」




そこには見知らぬ男性が
立っていた



「おや、誰ですかね?」




「新聞配達のものです。おばあちゃん新聞とってるかい?」




「とってないよ、読まないから」


「そうか。とる気ない?」



「無いねぇ、すまないね」



残念そうな顔をしながら
アレン達を見る




「あれ、見慣れない顔だね」




アレンの手にはイノセンス



「さっきこの家きたのさ」




「そう……」




怪しい目つき





「じゃあね、おばあちゃん」




そう言って去っていく新聞配達員




「珍しいね、新聞配達なんて」




名無しは考え込む


「どうしたさ?」





頭の中でいろいろな情報が
飛び交う




「ねぇ……」




名無しが二人に言った




「今日は泊まっていこう、ここに」



2人とも驚いた顔をしながら



「なんでなんさ?!イノセンスは回収したさ。」




「おばあちゃんが言ってた大きい空を飛んでた
物体はきっとAkumaよ。イノセンスを探して……この家に来なかったのはイノセンスの力。そしてさっき来た新聞配達員も怪しい……」




「確かに……それが本当だとしたらこの街は危険です……」





「大丈夫なのかい?」


おばあちゃんが心配そうに尋ねる




名無しが手をとり




「大丈夫よ、おばあちゃん」




「僕たちがこの街を守りますから」



「安心するさ!」




おばあちゃんは安心したように
にっこりと微笑んだ
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