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□冬のある日
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知「りょーすけ、 寒い」
山「 ‥ だな」
涼介が散歩に行くというので一緒に着いて
きたものの 、
今は 12月 雪もうっすらと積もっており
風は冷たく 僕の体温をうばっていった
知「あ、雪合戦しよーよ !」
山「やだわ、ばか ‥ 寒いし」
そういうと涼介は 自分の手に息を吐き
温め始めた
知「うーあ 寒いしもう、帰ろうよ」
寒くて真っ赤になった僕の顔を
涼介は両手で包むように触れて優しく微笑み
山「そうだな知念がこんなに冷たくなってる
帰るか 寒いしな、」
知「うん、帰ったらココア飲みたい」
山「はいはい、作ってやるから」
顔を引き寄せられ 軽い口づけをされた
知「んっう ‥ ここ外だよ?」
山「大丈夫、少しだけだから」
ゆっくりと歩きだし いつもは
外では、なかなか繋いでくれない手を
繋いでくれた 、
涼介も 寒いのかな 、なんて
帰ったら 涼介が 、あったかいココアを作ってくれる
寒い中 僕を連れ出したお仕置きに
いっぱい 、甘えてやろ
などと 考えていると自然と笑が溢れていき
涼介に 何にやついてんだよって 笑われた
繋いだ手を ぎゅっと握り返し足取りを急いだ