黒子のバスケ
□わんこ彼氏
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「稀衣っち稀衣っち!」
ってニコニコしながら近づいてくる黄瀬くん。
その姿はわんこのようで
尻尾をぶんぶん振ってる犬にしか見えない。
私に擦り寄ってきて
ぴったりと横にくっついてきて
少しうっとおしかったので、
「りょーた、あんまりしつこいと嫌いになっちゃうよ」
ピタッ
私が言った瞬間にぴったりと動きを止め、今にも泣きそうな顔をしている。
「稀衣っち俺のこと嫌いなんスか?」
さっきまで尻尾をぶんぶん振っていたのが嘘のように
今はションボリとしていて
さすがに可哀想に思えてきた。
「りょーた、ごめんね
嫌いになんてならないよ」
と言った瞬間
満面の笑みを浮かべ
「稀衣っち大好きっス」
って
単純なわんこ系彼氏の黄瀬くんの私は幸せなのかも。
END