財前光(過去編)















私がまだ.....5歳の頃












「何で貴方なんか産まれたのよ!?


アンタなんか居なかったら、私は幸せに暮らしていけたのに!」


「...っ!!....ぃ、ぃたい....」







私は、いつもいつも殴られ続けていた。


どんなに泣いても


どんなに助けてって叫んでも



誰も助けてくれなかった。


バチっ!



ドカっ!!

「うくっ....!!」





お母さんは私を殴り


「んであいつ産んだんだよ!!


お前も化物じゃねぇか!!!」


ドカっ!!



バキッ!!!


「キャァァアアッ!!」


「お前なんか死んじまえっ!!


お前に生きてる価値なんてないんだよっ!!」



ドカっ!!


「うっ!!...かハッ.....ゴホッ....」



お父さんはお母さんを殴り私を殴り





私は二人に幸せになって欲しかった。


どうしたらみんな幸せになるの?


どうしたらいいの?



私は小さい頃に一生懸命考えた。

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