財前光
□裏の世界
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しばらく走っていると
「う.......っ......!!!」
声が聞こえた。
「あっちか!」
急いで向かうとそこには
上半身しかない女の子がいた。
「テケテケか....結構強いわ;;」
あいつはスピードが速いけど、猪みたいに止まることができへん。
てか、人間何処行ったんや!?
「あっ!おった!!名前さんいいか!? 」
「ハァ...い、いいよ!」
少し疲れていた。
「南無っ!!」
私は、今襲われそうになっている子の前に立って札を投げた。
「グワぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!!!」
その瞬間、テケテケは苦しみ出した。
そして後ろを振り返ると、いつものメンバーが....
「名無しさん!?」
幸村が驚いていた。
「お前達かよ!何でこんな所にいるんだ!?前に助けた時に言っただろ!?」
私は思わず叫んだ。
その姿に驚いていたレギュラー。
「名無しさん落ち着いて!先にここから逃げようよ!」
「そ、そうっすよ!!」
「あ゛ぁん?」
「ひっ!!」
私の殺気に当てられたもじゃもじゃは情けない声を出した。
「き、君こそなんでこんな所に...」
「ハァ....とにかく図書室に行くぞ。」
「むっ?こっちの質問に答えんか!馬鹿者!!」
「バカはテメェだ!ここに居るとコイツに殺されるぞ!?それでもいいのか!?」
と、必死に札と戦っているテケテケを指さした。
「まぁまぁ...それよりなぜ図書室へ?」
ストーカーが聞いてきた。
「歩きながら説明する。とにかく歩くぞ。」
皆は警戒するように私の後についてきた。