財前光
□呼ばれた女
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名無しさんside
「さてと....そろそろ行こうかな...シルア」
『うん!楽しみだよ!』
「楽しむなよ。」
と、何時もの服装にして、狐のお面をかぶって、シルアにまたがった。
『振り落とされんなよ!』
「誰に言ってんねん!さっさと行くで!」
と、次の瞬間消えた。
いや、人には見えない速さで動いた。
「!....シルア....やばい....」
『あぁ....しかも人間八人くらいいるぞ。どうする?』
「...会いたくないんやけど....;」
八人って言ったら今日の八人を思い出す。
ちょっとおろしてもらおう。
「一旦ここでおろして。低級霊に聞いてみる。」
下ろしてもらったら、近くに居た動物の霊に聞いてみた。
「.........なるほどね。教えてくれてありがとうな。あ、成仏してくれる?」
私がそういうと嬉しそうに、頷いてくれた。
そして、私が霊力を持ったやつと分かったのか、近づいてきた。
攻撃される事はなかった。
逆に、成仏させて欲しいと願う事だった。
大抵の霊は自分から成仏したいと思うなら出来るのに、何でや?
「....シルア...これ絶対おかしいわ。」
『あぁ...それにちょっとヤバめの霊が来たぞ。恐らく八人を狙ってるな。』
「助けへんかったらまずいよな?」
『俺に聞くな。何時もの仮の姿に戻る。恐らくここはもう、あいつの場所だ。』
そぅ、霊界だ。つまり、そいつを倒さないと元の世界に戻れない。
「ちっ、めんどくさ。」
『はいはい!さっさと終わらせよー!』
背中を押されて、人間の場所に行った。