財前光
□裏の世界
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「あ、ねぇねぇ。」
「何?」
私達は今、友達記念のパーティしている所。
私の家で。
あ、凜華にもちゃんとあげたよ。稲荷寿司。喜んで食べてた。気が抜けると、小熊みたいに小さくなって、ほんわかとしとるねん。
怒ったら怖いけどな(笑)
シルアの事も紹介した。
「校舎に入らん限りって言ってたけど、もし入ってたらどうするの?」
「もし入ったら気配でわかる。そうなったら私が行かなあかん。」
「大変だね。」
「裏の学校には、大人数で行くとその分向こうの霊も強くなるんだよ。」
「そうなの!?」
「まぁ、私には一応お払える力があるからええけど。」
そんな時に
ピクリ
ガタガタ!!
「え!?どうしたの!?」
「チッ!誰か入りやがったな!」
「えっ....」
「名前さんはもう家に帰り、家から出てくるな!私は今から、助けに行かへんといかへん。」
「嫌だ!私も行く!!」
「....死んでも私は知らんで!」
そう怒鳴ったけど、名前さんは、真剣な顔して
「それでもいい!!」
と、言った。
真っ直ぐな目を見た名無しさんは、諦めて溜め息を零した。
「ハァ....じゃあ、行くで!時間がない。」
「うん!」
必要な物を持ってシルアに乗った。
「でかっ!」
初めて見るシルアの姿に驚いていた。
『ククッ....さぁ乗れ!飛ばしていくから振り落とされんなよ!』
「誰に言っとるねん!名前さん私に捕まっとれよ!」
「う、うん!」
そして光の速さで移動し出した。
「はやっ!」
「口を開けるな!舌噛むぞ!」
慌てて口を閉じた。