財前光

□脱出
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「こっちやな。」

「場所わかるんすか?」

『名無しさんは、大体はわかるんだ。』

「すげぇな。」



しばらく歩いて、気配を探っているけど時々消える。


何故だ?


もしや、既にあいつらに捕まったのか....


そう嫌なことが頭に浮かんできた。



「────!!」

「!」

ダッ!

「え?名無しさん!?」

「あ!待ってくださいよ!」

『皆急げ!声が聞こえた!!』

名無しさんのあとを追って走り出した。

「仁王君!」

「仁王!!」

「どうした!?」

「「名無し/さん!」」

柳生と柳の二人で仁王を呼んでいた。

名無しさんが来たことに二人は安心した。

「一体どうしたんだ?」

「それが!仁王君が...」

「仁王が何かに囚われた。黒い何かに....」

「!それって....青く光ってなかった?」

「いや、俺は見てない。」

「私も見てません。」

「だったら、できる。」

そして、武器を出した。


「矢よ光を纏わせ守れ!」


二本の矢を解き放つと真っ直ぐと闇の中に消えた。


しばらくすると





ピカ────────ン....




パァァ


「仁王...」

「仁王君!」

闇が金色に光、その中心から仁王が現れた。

二人は慌てて仁王の近くに寄った。


金色の光が弱くなってくると、仁王の体が傾いた。

それを慌てて二人が抱きとめた。
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