long sleep

□7章
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部屋に戻って
テーブルの上に置いてあった通信機を見てみた


アルファたちが頬に付けているのと同じ形かな?


簡単に手のひらに収まるくらいの大きさで
持ち運びも苦にならない感じ



みんなどうやって頬につけてるんだろう?


自分の頬にくっつけてみてもすぐ落ちてしまう



『うーん・・・どうなってるの・・・?』



1人で不思議な端末と格闘していると
部屋の外から女の子の声が聞こえてきた


「本当に過去から来た娘がここに居るのかよ?・・・・さて、入りますねー」



そう言って入ってきた女の子は
水色の髪をした可愛らしい女の子だった・・・


でも最初に聞こえてきた
声が彼女の物なら・・・
二面性がありそう



「へぇー本当に可愛い子を攫ってきたんですね、アルファは」



『え?さ、攫われてないよ、』



「・・・え?だって・・・」



水色の髪の女の子は少し戸惑った表情をしていた

それよりも私の気を引いたのは・・・


『ねぇ・・・それ、どうやって付いているの?』



彼女の頬にぴったりとフィットした通信機
私にはそれが不思議で仕方がなかった



「あぁ、これ?これはですね・・・このボタンを押すんですよ」


そう言って私の頬に手を添えて
通信機をくっつけてカチッとボタンを押してくれた


本当に頬から落ちない



笑ったりしても顔を動かしたりしても
びくともしない



どういう設計になっているんだろう・・・



私が考え込んでいると
彼女がまた話しかけてきた



「名前をまだ聞いていないですね、私はベータ」

ベータでいいわと言ってくれた彼女はこちらを向いて微笑んでくれた


『私はちゃん、よろしくねベータ!』



ベータ「こちらこそ」


お互いに自己紹介をすると
タイミングよくノックの音が部屋に響いた
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