long sleep
□3章
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急にしゃべるのを止めた私を不審に思ったのか
アルファが不思議そうな
顔をしてこっちを見てから
私の視線を辿っていき
老人がいたのに気がついた
「・・・議長」
アルファの声色から分かった
あまりいい人ではなさそうだ。
人を見かけで判断するなと言われてはいるが
この人からはあまりいい物が感じられない気がする
「アルファ、この娘はなんだ?」
「松風天馬が生存する時代の者です」
「なぜここにいる」
「私の手違いです、今すぐに元の時代へ・・・・」
「いや、この際・・・この娘を人質にしておこう、いないよりはマシだろう」
なんだろう失礼な人・・・
「ですが・・・!」
「命令は絶対だ、あの部屋に入れておけ。いいな?」
「・・・・・・・Yes.・・・・ちゃん、付いてこい」
アルファがこっちを見ようとせずに歩き始める
「待ってアルファ―――・・・・」