long sleep
□2章
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今ものっそいことをカミングアウトされた気がするんだけど
帰れるのかなこれ
未来の自分のことを心配したいんだけど
今それよりも気になることが・・・
「ねぇ、アルファ・・・手、そろそろ・・・」
アルファはさっきからずっと私の手を握ったまま。
美少年に手を握られて
私の心臓が持ちそうになかったので
勇気を出して言ってみた
「あぁ・・・」
アルファはそんなことあまり意識してなかったらしい
未来はこんな感じなのかな・・・
みんなアルファみたいにクールで
感情はほとんど出さないのかな?
「私は今、タイムスリップして200年後の世界にいるの?」
「Yes、状況把握するのが早いな」
「これたってことは帰れるよね、」
いつ戻ることができるの?そう聞こうとしたんだけど
アルファの後ろに鋭い目をした長髪の老人がいたから
しゃべるのを止めた。